■悪質な訪問販売に気を付けて
●家の高額な修繕契約は慎重に 見積もりを数社取って比べましょう
事例1:
「近所で害虫駆除の薬剤をまきました。ゴキブリが逃げてきて迷惑をお掛けしているかもしれません。確認をさせてください」と女性が訪問。庭に案内すると、「排水升が古いですね。無料で見ますよ」と言われた。気になっていたので頼んだら「升にヒビが入ってます。交換しませんか。安くします」と言われた。値段も4万円だったので頼んだ。工事が始まり、土を掘り返したところで、大変だと呼ばれた。「土の中に排水が流れ出ている。放っておくと家が傾く」と言われた。不安になって50万円の土壌改良工事の契約をしたが、子どもに反対された。工事途中だがやめられるか。(80歳代男性)
事例2:
訪問してきた男性に「近所で工事をしている。屋根が一部めくれているのが見えた。3,000円で直せる」と言われたので頼んだ。その後、屋根の写真を見せられて「ひどいことになっている。雨漏りしたら大変だ」と言われ、屋根の修繕工事30万円の契約をした。信用できるか。(70歳代女性)
事例は訪問販売の典型的な手口です。「ちょっと見てあげましょう」と言われて気軽な気持ちで依頼すると、工事を勧められるケースが多いので注意が必要です。途中で高額な追加工事を勧められた時は、一旦作業を中止して契約内容をよく確認しましょう。本当に必要な工事であれば、他事業者の見積りをとって検討しましょう。
訪問販売の場合、契約書を受け取ってから8日以内であれば、工事が終わっていてもクーリングオフできます。困った時は消費生活センターに相談してください。
問合せ:消費生活センター
【電話】072-740-1167
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