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自治体の皆さまへ

保健・医療・福祉のサポートネットワーク ケアステーションかんざきだより

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兵庫県市川町

■一人ひとりが活躍できるように
子どもたちへ個別の配慮をしようとした時、「平等」と「公平」についていつも考えます。
有名な例えがあるので紹介します。大きな塀がある野球の観戦席で、背の高さが違う3人の子どもが同じように観戦するにはどうすればいいでしょうか。背の高さに関わらず同じ踏み台を用意することは「平等」かもしれませんが、背が低い人は観戦できません。見やすさを一緒にするためには、背の高さに合わせた踏み台を用意する必要があります。これを「公平」と言います。異なる能力を持つ人を、「平等」は同等に扱いますが、「公平」は別々に扱います。意味が同じに見える言葉ですが全然違いますね。
学校の授業にあてはめると、みんなが同じように楽しく学ぶための「公平」な支援とは何なのか。読み書きが苦手な人には、音声読み上げができるアプリやタブレットを使用する。静かに座り続けることが難しい人には、発表をする、プリントを配ってもらうなど離席しても認められる機会をつくる。そうやって、一人ひとりが別々のことをしていると授業に規律が無いように見えるかもしれませんが、誰もが同じように楽しく学ぶための方法は一律ではありません。これは学校に限らず、家族や職場にも共通することだと思います。
「平等」と「公平」にはどちらにも良さがありますが、多様性を重視するこれからの社会では私たちそれぞれが見て聞いて、1人ひとりにあった過ごしやすさを考えていく必要がありますね。

問合せ:ケアステーションかんざき
【電話】32-1910

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