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保健・医療・福祉のサポートネットワーク ケアステーションかんざきだより

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兵庫県市川町

■子ども同士の取り合いは心の成長
ある時期の子どもは、友だちと一緒に遊んでいる中で、おもちゃの取り合いになることがあります。我が子がおもちゃを取ってしまった時や貸してと言われても、譲れなかった時、「どうして貸せないの?」と悩んでしまうことはないですか。
おもちゃの取り合いが起こるのは、子どもの心が育ってきたことにも関係しています。
今まで自分だけの世界から、友だちの存在を少しずつ意識できるようになり、他の友だちが使っているおもちゃが欲しくなったり、使ってみたいと思ったりするのは自然のことであり、成長の過程で起こるものです。
個人差はありますが、1歳半〜3歳頃の子どもは、物に対する執着心が強い時期です。そのため、自分のおもちゃを取られたくないという気持ちになり、時には我慢できずにトラブルになることもあります。危険を伴う行為には注意が必要ですが、決して攻撃しようとしているわけではなく、自分のおもちゃを守ろうとしていることが多いようです。ですから、単に叱るのではなく、まずは、「あのおもちゃ欲しかったんだね」と気持ちを受け止めてあげることが大切です。おもちゃの取り合いを見ていると、親としてつい否定的な気持ちになりがちですが、取り合いを通じて育める力もあります。例えば、おもちゃを取って友だちが泣いてしまった時、おもちゃを取られて悲しくなることを知り、友だちの気持ちに気づくきっかけにもなります。また、繰り返し体験をしていくうちに、どうしたら取り合いにならないのか工夫することで、社会性の芽が育っていくことにつながります。むしろ、子どもの時に取り合いの経験をしないで大人になっていくことのほうが心配です。
子どもが貸し借りをできるようになるのには、年齢に関わらず、その子の成長段階によって異なります。子どもたちのペースを大切にしながらおおらかな気持ちで、見守っていければいいですね。

問合せ:ケアステーションかんざき
【電話】32-1910

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