未来へ“つなぐ”地域の宝もの

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文化財に関わる新温泉町民の輪を広げ、また、子どもから大人までの幅広い年代の方に興味・関心を深めてもらうため、町内に数多く分布する文化財を隔月で紹介します。

■第4回霧ヶ滝渓谷
新温泉町の秋を代表する風景として取り上げられることの多い上山高原のススキ野原。この上山高原から水流が流れ込む「霧ヶ滝渓谷」は、兵庫県の名勝(国土の美しさを鑑賞できる場所)に指定されています。扇ノ山の北東に広がるこの渓谷は、断崖絶壁・奇岩・巨木・急流が絡み合った雄大な景観をたたえ、11月の後半にかけては美しく色づいた木々が渓谷を美しく染め上げます。その中心に位置する霧ヶ滝は但馬三大名瀑のひとつに数えられており、64メートルの高さから注ぎ落ちる滝の水が地面にたどり着く前に霧となって漂うため、周辺は幽玄な雰囲気に包まれています。また、その豊かな自然の中には多くの生き物たちが暮らしており、その中には現在絶滅が危惧されているイヌワシが舞う姿も確認されています。
近年は気候変動の影響から、四季が「二季」になったという声も聞かれるようになりましたが、霧ヶ滝渓谷をはじめとした町内の美しい風景がいつまでも残ることを願っています。
※霧ヶ滝渓谷へ通じる山道は、今夏の台風7号の影響により通行止めとなっています。

問合せ：生涯教育課
【電話】82-5629