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こちら町長室(4月7日執筆)

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兵庫県新温泉町

■浜坂認定こども園
3月議会で、浜坂認定こども園を「現在地で改修する」ための予算が否決され、白紙に戻りました。
現在、議会議員の意見は大きく3つに分かれています。一つ目は、「現在地で新築する」という案で、町当局が当初から提案している案に賛同するものです。二つ目は、「大庭認定こども園と統合する」という案です。三つ目は、「コスト面も考慮し、新たな場所に新築する」という案です。

■請願否決
請願に出された要望書は現在地で新築を求めるもので3661筆の署名がなされていました。しかし、署名の信頼性を問う意見や民意とは言えないという意見もあり、10対5で否決となりました。また、一般質問では、前回の町長選挙の結果も民意とは言えないという意見もありました。選挙結果まで民意と言えないとなると何が民意なのか考え込んでしまいます。

■議会制民主主義
議会制民主主義を否定しませんが、その背景にあるのは町民の思いです。その思いを基本に民主主義は成り立っています。それは選挙における得票で表されています。そのような考えで今日まで町民の思いに寄り添うことを基本に行動してきました。当選後に考えを変えることは町民を裏切ったことになります。筋を通すことが大切であり、そのことが町民との信頼関係を保つことにつながり、良いまちづくりにつながります。

■大庭認定こども園
大庭認定こども園(令和5年4月現在園児52人)の管内園児数は令和13年度においても65人と推測されます。こども園は地域住民と子ども達が日常的に触れ合う環境で保育することが重要です。今回のようなコロナ感染症が流行した場合や、火災などで焼失した時のことを考えると、大庭認定こども園があることでリスクの分散が図れます。危険は水害だけではありません。

■現在地を生かす
反対理由の多くは水害に対する心配です。周囲を海に囲まれた日本は、昔から海を埋め立て土地活用を行ってきました。先日もNHKで、江戸時代に東京汐留の海を埋め立てていたことが放送されていました。現在地周辺は、将来を見据えた場合、多目的ホールや福祉センターやこども広場やサッカー場など色々な構想の広がりが期待できます。また、自然との豊かなふれあいもでき、周辺景観にも恵まれています。まちづくり全体を考え、土地をどのように生かし活性化につなげていくかという視点が重要です。

新温泉町長 西村銀三

※「こちら町長室」の動画(CATV版)は、町ホームページの『町長の部屋→こちら町長室』でご覧いただけます。

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