地域に学ぶトライやる・ウィーク

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5月29日から6月2日までの5日間、町内2中学校の2年生103名が「トライやる・ウィーク」に参加し、37事業所で様々な体験活動に挑戦しました。
「トライやる・ウィーク」は中学生が職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動を通じて、働くことの意義、楽しさを実感したり、社会の一員としての自覚を高めるなど、生徒一人ひとりが自分の生き方を見つけられるよう支援するための取組です。
中学生たちの挑戦の一部をご紹介します。

■澄風荘
澄風荘では、チェックイン、チェックアウト時の接客やベッドメイキング、食事の準備から片付けなどの民宿業務だけでなく、浜坂のまちの探検や周辺施設を訪れて、まちの歴史などを学びました。
最終日には、浴衣の畳み方・着付け方法を教えてもらい、実際に自ら選んだ浴衣を着ました。

▽生徒の声
お客様と接する仕事を体験することで、相手の気持ちを考えられるようになりたいと思い、澄風荘を選びました。
ベッドメイキングは特に難しい作業だったけれど、慣れるまで丁寧に教えていただき、みんなで協力しながらがんばりました。
この体験を通じて、人と関わる仕事の大変さだけでなく、喜びや嬉しさも感じることができた。将来に活かすために、今回の経験を大切にしたいと思います。

▽事業所さんの声
民宿の役割は、心地よい場を提供することと、浜坂のまちを案内すること。受け入れた生徒には、「おもてなしの心」、「気づき」、「心くばり」の大切さを感じてもらいたいです。また、浜坂の色々なことを知って、わがまちを自慢できる人になってほしいと思います。

■美方広域消防本部
美方広域消防本部では、敬礼などの基本動作やかけ声などを学び、消防隊員が行う様々な訓練を体験しました。
ロープを使って高さ7メートルの壁を登る「登はん訓練」や、同様にロープを使って降りる「降下訓練」、水平に張られたロープをつたって渡る「渡過訓練」などに挑戦しました。

■おばあかふぇ
おばあかふぇでは、名物の「おばあの根性焼き」と呼ばれる、栃もちと地元の美方大納言小豆を使った大判焼き作りなどを体験しました。
飲食業や接客に興味を持つ生徒たちは、火加減などに気をつけて焼き、来客時には「いらっしゃいませ」と気持ちの良い挨拶をして、一人ひとりに丁寧な対応をしていました。

▽事業所さんの声
孫世代の子どもたちが来てくれたことで、店がにぎやかになってうれしいです。店内に置いてあるものや商品は、この地域にゆかりのあるものばかりで、子どもたちには地元の良いものを知ってもらい、地元への愛着を大切にしてほしいと思います。

■大有工舎
大有工舎では、家を建て始める前の現場や完成間近の家を見学し、家が建つまでの工程などを学びました。また、大工さんの仕事を体験するため、自ら設計した家具を2日間かけて作りました。

▽生徒の声
ものづくりが好きなので、普段使うことがない道具を扱えてとても楽しいです。のこぎりも最初は上手く切れなかったけれど、力の入れ具合などを工夫しながら使っていくうちに、真っすぐ切れるようになりました。大工さんの技術の高さを身をもって実感でき、この貴重な経験はいつか役に立つと思います。