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自治体の皆さまへ

未来へ“つなぐ”地域の宝もの

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兵庫県新温泉町

文化財に関わる新温泉町民の輪を広げ、また、子どもから大人までの幅広い年代の方に興味・関心を深めてもらうため、町内に数多く分布する文化財を隔月で紹介します。

■第2回 黒杉神社の大イチョウ
5月29日、新温泉町に新たな文化財が指定されました。町指定文化財「黒杉神社の大イチョウ」は、四方を山に囲まれた照来地区の奥に位置する切畑区に建つ黒杉神社の境内にあり、幹回り約6.2メートル、高さ約32メートルを誇る町内で最も大きなイチョウの木です。集落の最も高い場所にそびえるこの木は、推定樹齢300年とみられ、長きにわたって集落の移り変わりを見守ってきました。集落の人々もまた、色づくイチョウを目印として冬支度を始めるなど、その移り変わりを生活の中の一部として暮らしてきました。現在でも定期的に落ち葉の清掃が行われるなど人々に大切にされており、切畑区の岩垣区長も「地域のシンボルとしてこれからも守り伝えていきたい」と述べられています。
今回指定された文化財は「天然記念物」に分類されます。この中に含まれるのは、価値が高いと認められた動植物、地質鉱物で、町の指定は今回で12例目になります。町の天然記念物は、希少な植物や海岸にある雄大な洞門のほかにも、地域のシンボルとなる巨木や神社の周囲を包み込む森(社叢(しゃそう))があり、集落の人々が古くから見つめてきた風景が、現在でも大切に残されていることがわかります。

問合せ:生涯教育課
【電話】82-5629

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