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自治体の皆さまへ

こちら町長室

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兵庫県新温泉町

■災害
海と山に囲まれた新温泉町は様々な自然災害の発生が考えられます。台風や大雨では洪水、土砂崩れ、橋や堤防の決壊、強風による倒壊、大雪では家屋や山の木の倒壊、なだれ、地震では津波、土砂崩れ、火災などが発生する恐れがあります。災害の種別に応じた対応が必要になります。

■津波と避難
この度の能登半島地震で、新温泉町では震度4と発表され、津波警報は3メートルの予測が出されました。新温泉町になってから津波警報が出されたことはなく、初めてのことでした。各テレビ局が避難を訴える放送を行ったこともあり、多くの町民がより高い場所へ一斉に避難しました。

■兵庫県の予測
平成30年に兵庫県が津波に関する予測を出しました。浜坂沖に最も近い活断層「F54」でマグニチュード7・2の地震が発生した時には、押し寄せる津波の高さと最短到達時間は、
(1)浜坂では4・1メートル、12分
(2)居組では3・9メートル、12分
(3)諸寄では3・2メートル、13分
(4)釜屋では2・9メートル、13分
(5)三尾では3・9メートル、19分
(6)田井の浜では4・5メートル、11分
と予測されています。
予測では、居組、諸寄の住宅地で2メートル未満の浸水が生じ、釜屋、浜坂、三尾では漁業施設周辺や砂浜、田に浸水が生じるが、住宅への浸水はほとんど生じない、とされています。
また、浜坂で4・1メートルの予測が出ていますが、岸田川の河口付近では、地形の関係で1・7メートルと半減の予測です。
日本海側では、津波は短時間で到達し、また、川の上流までさかのぼる可能性は太平洋側より低いと言われています。

■避難が一番
しかし、予測は予測です。自分や家族の命を守るのは早期避難が一番です。そして、津波到達時間が早いことから判断すると、近くの高い場所に避難する垂直避難が有効といえます。多くの町民が車での避難に集中すると大渋滞が発生し、逃げ遅れる可能性もあります。
また、日ごろから備蓄品の準備とハザードマップの確認をお願いします。

■神戸気象台に確認
最短到達時間とは潮位が1メートルに達する時間で、潮位計は豊岡市の津居山と岩美町の田後に設置されており、新温泉町や香美町の海岸には設置されていません。
今回の津波予測では、海底が深い京都府側は津波注意報で、海底が浅い兵庫県側は津波の高さがより高くなると予測され、津波警報が発令されたとのことでした。

■能登半島地震から学ぶ
(1)住宅の耐震化の補助制度を進める。
(2)道路の寸断に備え、救援物資を分散しておく。
(3)指定避難所をいち早く開設する。
(4)避難所にエアコンやテレビを設置する。
(5)情報を迅速に広報する。
(6)津波の避難訓練を実施する。
(7)防災リーダーを集落ごとに養成する。
(8)町職員の役割を再認識し、素早い行動をとる。
など、今後に生かしてまいります。
能登半島地震の義援金は1月末時点で28万6669円集まりました。心よりお礼申し上げます。

新温泉町長 西村銀三
※「こちら町長室」の動画(CATV版)は、町ホームページでご覧いただけます。

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