4月2日、浜坂中学校体育館で「令和6年大相撲春巡業浜坂場所」が開催されました。新温泉町では初めてとなる大相撲巡業で、会場には約1,300名の観客が詰めかけて満員御礼。横綱の照ノ富士をはじめ、幕内力士ら約100名が新温泉町にやってきました。
大相撲巡業が学校の体育館で開催されることは珍しく、他の巡業に比べて力士と観客との距離が短いため、観客は「力士がぶつかる音が大きく聞こえ、迫力があった」と臨場感を感じながら観戦しました。角界でも随一の人気を誇る翔とびざる猿は「学校の体育館での巡業は初めてで、普段見られない光景だった」、「高校生時代に浜坂中学校に訪れたことがあり、懐かしさを感じながら取組に臨んだ」と浜坂場所への思いを話されました。
取組は序二段から順番に行われ、結びの一番は大関大栄翔と大関琴ノ若の取組。また、取組の合間には、横綱照ノ富士の土俵入りや、床山が関取の大銀杏を結う実演などが行われ、相撲のルールなどを面白おかしく紹介する「初切(しょっきり)」では力士のコミカルな動きに会場は大盛り上がり。待望の大相撲巡業で、観客は相撲の魅力を大いに堪能しました。
■新温泉町出身力士が大活躍!!
新温泉町出身の豪白雲(岡野颯良(そら)さん)、大翔樹(下釜歩樹(いぶき)さん)、滑翔(谷元飛翔(つばさ)さん)も登場し、それぞれのしこ名が呼ばれて土俵にあがると、会場は大きな歓声と拍手に包まれました。母校で取組を披露した3力士は、地元の声援に後押しされ、白星をつかみました。
浜坂場所また、取組の前には「力士ふれあい会」として、浜坂中学校を3月に卒業した松井遥海(はるあ)さんと宇多悠真(ゆうしん)さんが、近畿大学付属高校相撲部の生徒たちとともに土俵にあがり、幕内力士豪ノ山の胸を借りてぶつかり稽古を行いました。
憧れの関取と対峙した松井さんは「とてもいい経験になった」、中学卒業を機に相撲を引退する宇多さんは「全力を出してぶつかった。最後にいい思い出ができた」と話されました。
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