■高齢化と認知症
新温泉町における認知症高齢者数は令和7年度には約1042人(高齢者の約19%)になると予測されています。(平成27年度発表の「認知症施策推進総合戦略」新オレンジプランから)
■高齢化と一人住まい
今年4月1日の人口(住民基本台帳人口)は1万2973人で、浜坂地域は8218人、温泉地域は4755人です。
高齢化率は、浜坂地域が40・9%、温泉地域が45・5%で、全体では42・6%です。(佐用町につぐ県下2番目の高さ)
高齢者の一人住まい世帯は615世帯、夫婦のみの世帯は837世帯あります。
■高齢者集落
65才以上の高齢者の人口比率が5割を超えている集落は、大庭地区では、これまでの古市と高末に加えて、三谷、栃谷、久斗山が増えました。西浜地区は、釜屋と居組、照来地区は、切畑と中辻、八田地区は、あさひヶ丘と鐘尾を除く全集落、温泉地区は、春来と歌長、高山、数久谷、熊谷、伊角です。
まとめると、浜坂地域では7集落、温泉地域では20集落が5割以上で、町全体では60集落のうち27集落が高齢者集落になりました。
■全国の行方不明
令和7年には、全国の認知症患者は約700万人になると予想されています。令和2年には認知症による行方不明者数は1万7656人に達しています。さらにそのうち527人が死亡しています。
■新温泉町の行方不明
新温泉町における直近5年間の行方不明件数は、令和元年度が2件、令和2年度が1件、令和3年度が0件、令和4年度1件、令和5年度2件でした。そのうち、死亡で発見された方が2人でした。
■認知症を先送りするには
高齢化の進展とともに認知症は増加します。だれもが自分事として捉えなければなりません。
NHKマイあさラジオの5時台に「健康ライフ」のコーナーがあり、7月8日(月)~12日(金)の一週間、認知症予防について放送されていました。主なポイントは5点です。
(1)生活を見直し、やったことがないことに挑戦する。
(2)生活に変化を。例えば散歩はいつもの歩くルートを変えるなど。
(3)趣味など生きがいを見つける。
(4)孤独を回避する。
(5)ボランティアなど他者に尽くす。他者に尽くすと幸福感が高まる。
■まとめ
認知症を先送りするには、何事も面倒がらずに、人に会うことを億劫がらず、化粧もして、いろんなことにチャレンジし、指体操や脳を刺激する筋トレも忘れず実行し、前向きに生きる。「わくわく、心豊かな生活を心掛ける」ということでした。
認知症を正しく理解し、共に支え合いながら安心して暮らせる地域づくりを進めていきましょう。
※「こちら町長室」の動画(CATV版)は、動画配信サービスでご覧いただけます。
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