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未来へ“つなぐ”地域の宝もの

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兵庫県新温泉町

文化財に関わる新温泉町民の輪を広げ、また、子どもから大人までの幅広い年代の方に興味・関心を深めてもらうため、町内に数多く分布する文化財を隔月で紹介します。

■第12回道路基準標柱
浜坂先人記念館の一角に、細々と文字の刻まれた1本の柱が展示されています。読み取ることのできる部分を見ると、「神戸」「居組」「湯村」といった地名のほか、距離をしめす数字が刻まれている事がわかります。
明治維新の後、新政府は国土を正確に把握するため各県に「里程標」と呼ばれる標柱を建てました。この標柱には基準となる元標が東海道の起点である東京、日本橋に設置され、各県庁所在地には元標までの距離と各県境までの距離が記された標柱が建てられました。
その後各町村にも標柱が建てられるようになります。この標柱はそうした時期に建てられたと推測され、背面には建立された年を示す「明治三十三年」という文字が記されているほか、県庁所在地である神戸、近在の村への距離がそれぞれの面に刻まれています。
現存する「道路標」はそのほとんどが石でつくられており、新温泉町のように木製で残っている例は全国的に見ても非常に珍しく、交通の歴史を伝える貴重な歴史資料といえます。

問合せ:生涯教育課
【電話】82-5629

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