■自殺対策強化月間とは
例年、月別自殺者数の最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定め、国・地方公共団体・関係団体等が連携して「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向け、相談事業及び啓発活動を実施しています。
自殺の背景・原因には、身体やこころの病気などの「健康問題」、多重債務などの「経済・生活問題」、いじめなどの「学校問題」、長時間労働などの「勤務問題」など様々な要因があります。自殺は、様々な要因が複雑に関係しており、その多くが追いこまれた末の死といえます。
これらの問題は、決して特別なものではなく、誰でも起こりうるものです。つらい、逃げたいと思ったら、一人で悩まず相談してみませんか?
■令和6年度における新温泉町の取組
▽ゲートキーパー養成講座を開催しました
令和6年10月30日、浜坂多目的集会施設にて、NPO法人ゲートキーパー支援センターの理事長である竹内志津香さんを講師に迎え、「つらい気持ちに寄り添うために」をテーマにゲートキーパー養成講座を開催し、39名の方が受講しました。ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声を掛け、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守る人のことをいいます。
悪いことだけでなく、人から見たらよいことでも自殺のきっかけになることがあります。「いつもと違う」「何か様子が違う」「ひょっとしたら!!」と感じたことは、「心の叫び」かもしれません。場合によっては自殺のサインの気づきにもなります。また、話を聴く際は「心のスイッチを入れる」ことがポイントです。「今から特別な聴き方で聴こう」という聴く側の意識により、話す側も話しやすくなると実演を通して学びました。そして聴く側は悩みを打ち明けられたら、支援者や専門機関に相談するなど、一人で抱え込まないことが大切です。
参加者のアンケートには、「困っている方に声を掛けたいと思っていましたが、どう声を掛けて良いのかわからなかった。今日のお話が聞けて本当に良かった」という感想や、具体的に明日からの生活に生かせそうなことの記載がありました。
▽自殺対策計画の中で、若年層への取組に力を入れています
町内2校の中学校1、3年生を対象に「SOSの出し方」授業を行っています。
あなたは大切な存在であること、自分を大切にすること、ストレスの対処法、相談することの大切さなど、養護教諭と担任、保健師が連携して授業を実施しています。
相談先が掲載された新温泉町オリジナルのクリアファイルを、中学3年生へ卒業記念として、今後の社会生活で活用できるよう配布します。
浜坂中学校3年生の授業の様子:
・人に相談することの大切さを改めて知りました。
・相手の悩みの聴き方も、しっかり考えようと思いました。
■相談窓口
▽新温泉町「こころのケア相談窓口」
【電話】0796-99-2940
・保健福祉センターすこやか~に
受付時間:月曜日~金曜日午前8時30分~午後5時15分(祝日・年末年始を除く)
▽兵庫県精神保健福祉センター相談窓口
心の悩みや精神的な病気のうち特に複雑困難なものに対する相談や、薬物・家庭内暴力などの相談
・兵庫県こころの健康電話相談
【電話】078-252-4987
受付時間:火曜日~土曜日午前9時30分~11時30分、午後1時~3時30分(祝日を除く)
▽兵庫県いのちと心のサポートダイヤル
【電話】078-382-3566
受付時間:月曜日~金曜日午後6時~午前8時30分、土曜日・日曜日・祝日(24時間)
対象者:兵庫県内に在住、在学、在勤の方
▽いのち支える兵庫県
周りに言えない悩みを抱えている方へ(困りごとに応じた相談窓口)
LINE公式アカウント「いのち支える兵庫県」も開設しています。
アプリから友だち追加してください。
▽厚生労働省「まもろうよこころ」
悩みがある方・困っている方へ
あなたをサポートする様々な取組があります。
問合せ:健康課健康推進係
【電話】99-2940
<この記事についてアンケートにご協力ください。>