市内企業では、子育てに対して理解や協力する体制が整うとともに、男性女性ともに育児休業取得に対して理解が広がっています。
■育児の大変さを実感 これからも夫婦で協力して
冨士発條(株)では数年前まで、育児休業を取得するのはすべて女性社員だったそうです。3年前に育児・介護休業法が改正された際、女性社員が中心となって男性も育児休業が取得しやすいように検討を開始。そして、現在では子どもが生まれる社員全員に対して、出産祝い手続きの際に合わせて、育児休業のリーフレットを手渡し、育児休業の説明が行われています。その成果もあり、昨年は子どもが生まれた男性社員の50パーセントが育児休業を取得されています。
内山さんは、日ごろから社内の情報共有を図っていたことや同僚の理解があり、育児休業を取得しやすかったと話されています。また「日ごろ子育てに励む妻の大変さが分かった。また、日々の育児に関わり、子どもの成長を間近で見ることができ、子どもへの想いがとても深くなった」と育児の大変さや喜びを話してくれました。
内山さんは「これからも、妻と協力して育児に取り組んでいきたい」と子育てに対する思いを話されました。
▽冨士発條株式会社
環境対応車用リチウムイオン電池部品など、超精密金属部品および金型の設計開発から試作、量産までをワンストップで提供する企業
■育児は夫婦2人で パパ・ママ時間でリフレッシュも
フジッコ(株)では、平成6年4月から育児休業の規定が設けられていますが、和田山工場では中村さんが3年前に育児休業を取得したのが男性で初めての事例でした。その後同工場では3人の男性が育児休業を取得。現在では、育児休業の経験のある男性社員でつくる「イクメンパパチーム」が結成されたほか、育児休業や育児制度の案内が社内メールで届くなど、社内で男性の育児休業を取得しやすくするための雰囲気作りが行われています。
中村さんは第1子の時と同様に「大変な思いをして生んでくれた奥さんを支えたい」との思いや職場の皆さんの理解もあり、今年の7月下旬から9月中旬までの間、再度育児休業を取得されました。また中村さんは、夫婦それぞれで過ごす『パパ・ママ時間』を作り、お互いがリフレッシュできる工夫もされながら育児に励まれています。
中村さんは「夫婦で力を合わせ、自分たちの時間も大切にしながら子育てしていきたい」と笑顔で話されました。
▽フジッコ株式会社 和田山工場
会社概要/塩吹こんぶ「ふじっ子」などの昆布製品、煮豆「おまめさん」、デザートおよび惣菜など製造する食品製造販売会社
■働きたい女性を応援! お仕事大相談会・クリエイタースクール開催~ぜひご相談ください
市は、子育て中の働きたい女性と短時間や少日数(プチ勤務)で働ける事業所とのマッチングを行う「お仕事大相談会」や、起業をめざす女性を対象とした「朝来クリエイタースクール」を開催するなど、女性の社会参画を応援しています。
・こども園入園に合わせて働く所を探していて、事業所の皆さんからいいお話が聞けました!
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※詳しくは本紙をご覧ください。
問い合わせ先:経済振興課
【電話】672-2816
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