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自治体の皆さまへ

〔特集〕安心のかたち『まち』(2)

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兵庫県朝来市

■但馬地域の医療の力になりたい~朝来医療センターに産婦人科外来が開設
10月4日(水)、朝来医療センターに市内で唯一の産婦人科が開設されました。
同センターの1階を改修し、外来の診察室や処置室が設けられ、超音波診断装置(エコー)なども新たに導入されました。応援医師2人が交代で外来診療を担当し、第1、3水曜の10時~13時、第2、4木曜日の13時半~16時半に診療されます。産科では30週までの妊婦健診が、婦人科では子宮頸がんなどの治療も可能になります。
診療を担当する福永先生は、28年前に日高医療センターに赴任され、数千件の分娩と数百件の手術に携わられた経験と専門知識をお持ちです。また、木原先生は8年前、和田山医療センターで1年間勤務。この地域に気軽に相談できる産婦人科が無かったことなど地域の課題を認識され、もう一度但馬地域の力になることを希望されていました。
福永先生は「妊婦の皆さんは孤独を感じやすい。診療の際に、妊婦の皆さんに寄り添うことを心がけたい」と話され、木原先生は「ひとりで抱え込まずに相談してもらえたらうれしい。また、豊岡病院や近隣の病院と連携して取り組んでいきたい」と話されました。

■朝来市ファミリー・サポート・センター
朝来市ファミリー・サポート・センターは、子育ての経験を活かして「子育ての援助を行いたい人(まかせて会員)」と、子どもの送迎や病院に行きたいので子どもを預かってほしい人など「子育ての援助を受けたい人(おねがい会員)」とをつなぎ、地域における子育て援助活動をサポートするとともに、子育て家庭が安心して生活できる環境づくりを支援します。
ぜひ、お気軽に問い合わせください。
※なお、「援助を行いたい人(まかせて会員)」「子育ての援助を受けたい人(おねがい会員)」は会員登録が必要です。まずは、朝来市ファミリー・サポート・センターまで連絡ください。

問い合わせ先:朝来市ファミリー・サポートセンター
【電話】666-8370

■子育て学習センター~だいじょうぶ、ひとりじゃないからね
市内の子育て学習センタースタッフの皆さんは、利用者から「先生たちがいるからセンターに来ている」という声が聞かれるほど、ママさんたちと良好な関係を築かれています。
子育てインストラクターのひとり、絹巻さんは自身の子育て期間中、慣れない子育ての不安から辛い時期を経験をされ、そういった時に子育て学習センターに足を運び、スタッフやママたちと話すことで、気持ちが楽になったそうです。その経験から「次は私が力になれれば」と思うようになり、センターで働くことを希望されたそうです。
日ごろからスタッフの皆さんは、ママさんからの相談に積極的にのるなど、細やかな心配りをされています。核家族化や地域の関わりが希薄になっている今、絹巻さんは「SNS など、子育て情報を得る手段が増えたことで便利になったけれど、身近で実際に相談できる人がいなくて、孤独や不安を抱えている人もいるはず。簡単につながれる時代だからこそ、人と人が直接会って話すことが大切です」と、人とのつながりの重要性について話されています。
子育て学習センターが、子どもたちが元気に遊べ、ママさん同士のつながりが生まれる場所になるよう、スタッフの皆さんは今日もママさんを笑顔で迎え、優しく声掛けします―。
「だいじょうぶ。ひとりじゃないからね」
・この場所がみんなをつないでくれています
・先生たちやママたちと話すことが楽しみ

■らいぶらり(番外編)
絹巻さんイチオシ
〔児童/絵本〕
◇あんなに あんなに
ヨシタケ シンスケ(ポプラ社)
子どもの成長は「もうこんな」と感じる場面ばかり。子育ての楽しさと時間の大切さを感じながら子育てに励んでほしい!そんな絵本です。

▽市内子育て学習センター

※利用を希望する人は、本紙掲載の二次元バーコードから確認いただくか連絡ください。

■おわりに~まちで支えあい子どもたちとつくる未来
冒頭でご覧いただいたとおり、合併時から出生数はほぼ半減し、急激に少子化が進んでいます。本市の継続的発展を図るうえで、少子化対策はとても重要な課題です。そのような中、少子化対策として親の負担を軽減し、子どもを望む人を増やす必要があります。
たけだスマイル食堂の十倉さんは、「人が協力することで幸せが循環する。子どもたちが帰ってきたいと思えるまちにしたい」と話され、子育て学習センターの絹巻さんは、「ママさんだけでなく、スタッフや子育てに携わるさまざまな人のつながりが大切」と人と人のつながりの大切さについて話されていました。
現在、核家族化や地域とのつながりの希薄化が進んでいる中、今回の取材を通じて、多くの皆さんが関わりながら子育てを応援・協力する活動の輪が広がっていることを知りました。これからさらに「安心のかたち」の輪が広がり、地域に子どもたちの笑顔があふれ、「人と人がつながり幸せが循環するまち」になっていけばと思います。

※詳しくは本紙をご覧ください。

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