あなたとともに～私の幸せ あなたの幸せ まちの幸せ〔19〕

34／36

■地域で安心して子育てできるように
砂田さんは移住当初、顔見知りがおらずコロナ禍でもあったため、よりどころが無い中で子育てを経験。この経験から、市ファミリー・サポート・センターの「どっちも会員」に登録し、「少しでも子育ての力になれたら」と自らも子育てに励む一方で、市の子育て支援の役割も担う。移住者の皆さんの子育ての際、支援の手がない状況にあることから砂田さんは「地域と移住者、子どもたちをつなげる役目を担いたい。地域で子どもたちを育む環境ができれば」と移住者や地域の皆さんとの交流を積極的に行っている。

■子どもたちがのびのびと暮らせるまちに
市内には自然環境がたくさんあるが、時代の変化によって子どもたちが自由に遊べる場所が無くなっている現状から砂田さんは、子どもたちが自由に集い遊べる『あさごプレーパーク』の取り組みを開始。自由に遊べる場所を作ることで、結果として子どもたちだけでなく親も一緒に集う場所となっている。
今後について「子どもたちがのびのびと育ち、子どもの『やってみたい』を大切にする場作りをしたい」と子どもたちの未来について話す砂田さんからは、優しさと同時に熱い思いが伝わってきた。

砂田沙紀(すなださき)さん(土肥区)
砂田さんは姫路市出身で、結婚後は神戸市で暮らしていた。現在の自宅は、もともとは砂田さんの祖父母の家で、幼少期にはよく遊びに来ていた思い出の場所。田舎暮らしにあこがれながら神戸で子育てしていた時、祖父母の家が空き家になることを知る。『楽しい思い出がいっぱいの祖父母の家でのびのびと子育てがしたい』と移住を決意。移住後の現在は、子育てに励みながら、NPO法人海運堂のメンバーとして、こどもの健全育成や地域との交流をテーマに活動している。