●第4話 新年のお祝い
フランスでは、家族や友達と楽しむアーモンドクリームが入っている「ガレット・デ・ロワ」(訳:王様のケーキ)が1月の風物詩です。かつて、ガレット・デ・ロワを食べることは宗教的な祝典でしたが、現在は1月になるとパリの全てのパン屋さんで販売しています。
ケーキの特徴は、陶器でできた小さな「フェーヴ」と呼ばれる置き物が中に仕込まれていること。フェーヴを引き当てた人がその日の王様や女王様になり、一年幸運に恵まれると言います。陶器を噛んでしまうと危ないので、誰かがフェーヴを見つけるまで、慎重に食べ進めていきます。
また、フランス大統領は毎年エリゼ官邸でガレット・デ・ロワを味わいますが、フランス革命以降フランスには王様がいないため、大統領のガレットにはフェーヴが入っていません。
フェーヴのデザインは自由で、動物やマカロン、キャラクターなど、店によってフェーヴの種類が異なります。
人権推進課国際交流員 ボコブザ・ローラ
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