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自治体の皆さまへ

令和6年 新年のごあいさつ

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兵庫県朝来市

■“幸せを実感するまち”の実現に向けて
あけましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の罹患者(りかんしゃ)が国内で確認されてから間もなく4年が経過します。その間、日常生活には閉塞感漂う時が流れましたが、昨年5月に5類感染症に移行されたことで、市内に活気が戻ってきたことを目の当たりにするにつけ、人と人との交流の大切さと笑顔で集えることの素晴らしさを実感しました。また、国内景気も世界的な金融引締めや中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れリスクを憂慮し一部で足踏みが見られるものの、緩やかながら回復基調を見せていますし、2025年大阪・関西万博に向けた機運も高まりつつあり、この関西盛り上げの追い風を市内に循環させたいと考えています。しかし、その一方で不安定な世界情勢や猛暑による農作物の不作などに起因する物価の高騰は、市民の皆さまの家計や事業者の皆さまの経営に大きな影響を与えています。そのため今年度は必要に応じて補正予算を編成し、家計への負担緩和や市内消費喚起対策などを講じて参ったところです。今後も国県の動向を注視し適時に対応してまいります。
さて、私は小職を拝命し、5月に4年目を迎えます。私の政治信条である「全ての住民の皆さんが幸せを実感できるまち」の実現に向け、首尾一貫して政策につながりを持たせ効果を発揮させることを意識し市政の舵取り役を務めてまいりました。令和3年は、コロナ禍で傷ついた市内経済の回復を第一義に支援施策を講じ、令和4年は「幸せと暮らしを守る道のり予算」として、コロナ禍の対応と今後の子育て施策や公共交通の在り方など諸施策の方向性を定めてまいりました。令和5年は、私が重要施策として取り組む「子ども子育て施策」について、子育て世代の皆さまから直接お話をお聞きし、いただいた意見を政策に反映させた「幸せと暮らしを守り始動する予算」を編成いたしました。その一例として、産婦人科・小児科のオンライン相談の試験導入、朝来医療センター産婦人科外来の開設、ファミリー・サポート事業の実施、第2子以降保育料の無償化、高校生等医療費の無償化などにより安心して子どもを生み育てられる環境の整備に取り組みました。また、温暖化に起因する地球環境の悪化や我が国の人口減少により増加が予想される空き家問題などの2050年問題についても、今が将来に向けた種まき期であり、まちの生き残りをかけた政策課題について、ふれあい市長室などで地域の皆さまと意見交換をさせていただきました。そして、本年はそれら諸施策の更なる「深化」と「加速化」を図り、市民の皆さまの生活が「龍の水を得たるが如く」天高く「飛躍」する年になるよう尽力してまいります。
結びになりますが、本年が皆さまにとって健やかで幸多き年になりますよう心からご祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。
朝来市長 藤岡 勇

■議会力を高める
あけましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、新たな思いで新年をお迎えのことと存じます。
さて、ロシアによるウクライナ侵攻に対し、私たち朝来市議会はこの武力侵攻を非難し、この戦争の一刻も早い終結を願う決議をしましたが、再び同じ言葉を、悲痛の思いでイスラエルとハマスの軍事衝突に投げかけねばなりません。イスラエルによるガザ地区への侵攻は、人間の尊厳を顧(かえり)みない地獄の様相を呈しています。死者は一万一千人を超え、多くの子どもや女性が犠牲になっています。グテーレス国連事務総長の「ガザは子どもの墓場となりつつある」という言葉が胸に刺さります。私たちも地球人として、この悲惨な状況に目を向け、二つの紛争の即時停戦と早期終結を願い、そのための努力を惜しまないこと。そして、人の命の大切さと生きる権利について、あらためて問い直すことが必要であります。
昨年は、朝来市当局から「議員による職員へのハラスメントの防止に関する申し入れ」がありました。私たちの議員活動の中で、このような状況の発生に気づかなかったことを謙虚に反省し、自己点検と再発防止に取り組んでいきます。市民の皆さまの信頼を取り戻すためにも、深い反省により自分自身を見つめ直し、二度とこのようなことがないように、ハラスメントに対する高い識見を持ち、心を磨いていきます。そして、この大きな課題を機に、あらためて人権感覚・感性を高め、豊かな人間性を持った「新たな議会」に生まれ変わっていきます。
私は「『議会力を高める』ためにも、『議会の閉鎖性の脱却、生産性の向上』をスローガンに『政策提言能力と実行力、行動力』を向上させることに力を注ぎます。そして、市民の『議会が変わった』という評価につなげていきます」と所信を表明しました。今回のハラスメントの申し入れは、議会力を高めるための取組として、議員全員が渾身の力で取り組みます。
また、昨年の12月議会で、「議会改革特別委員会」を設置しました。議会の「責任と役割」について侃々諤々(かんかんがくがく)と議論をしながら、議員定数、議員報酬、議員のなり手不足(後継者不足)、市長選挙との同時選挙などについて協議を進めます。さらに、市民とのコミュニケーションを図り、市民が望む政策の実現から信頼を創ることをめざし、広聴会を開催します。「聴」とは丁寧に声を聞いていくということ。議会が皆さまのところへ出かけますので、多くの皆さまの申し込みをお願いします。
最後になりましたが、市民の皆さまのご健康、ご多幸を願い、新年のあいさつといたします。
朝来市議会議長 森田 龍司

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