昨年1年を振り返ると、さまざまな出来事がありました。
その中から市の10大ニュースを選び、まとめました。
■「J-クレジット購入希望者の紹介業務に関する協定」を締結
3月31日(金)、市は但陽信用金庫と「J-クレジット購入希望者の紹介業務に関する協定」を締結しました。平成22年度からJ-クレジットを活用し、市内森林管理活動のクレジット化と販売を行ってきましたが、新たな販路開拓や脱炭素社会の実現などを目的に、同金庫と協定を締結したものです。
4月には但馬信用金庫、5月には(株)但馬銀行とも、同様の協定を締結しました。
■子育て支援を充実
子育ての援助を受けたい人と援助を行いたい人が会員登録し、お互い信頼関係を築きながら地域で子育てを行う「ファミリー・サポート・センター」を開設したほか、子育て世帯の負担を軽減するため、保育料無償化を第2子以降に拡大。さらには木材に触れることで自然を大切にする心を育むため、4月以降に出生した新生児に、地域産材で作られた木製玩具の贈呈を開始するなど、さまざまな子育て支援に取り組んでいます。
■(株)リクルートと「朝来市の地域活性化に向けた地域定着と雇用促進に関する協定」を締結
3月22日(水)、(株)リクルートと「朝来市の地域活性化に向けた地域定着と雇用促進に関する協定」を締結しました。同社と締結した協定は、近畿地方初で、全国でも4番目。協定の目的である「魅力的な求人づくり」と「求人情報の全国への発信」を通じて、市内事業所の雇用促進と、人口減少に歯止めをかける地域活性化を進めています。
■日本遺産認定5周年 記念シンポジウムを開催
2月12日(日)、日本遺産「播但貫く、銀の馬車道鉱石の道」の認定5周年を記念したシンポジウムを生野マインホールで開催しました。当日は(公社)日本観光振興協会総合研究所顧問で日本遺産審査委員などを務める丁野朗(ちょうのあきら)さんが講演されたほか、関連団体の代表者や専門家らが登壇し、現在の取り組みの紹介や今後の課題についてパネルディスカッションが行われました。
■サイクリングで地域活性化
日本遺産認定地域の生野・朝来地域で、サイクリングを活用した新たな観光プログラムとして、南アフリカ出身の朝来市地域おこし協力隊のネル兄弟を中心に検討されています。それに関連し5月28日(日)、生野銀山から養父市の明延鉱山までの「鉱石の道」の鉱山関連の近代化産業遺産や新緑の南但馬を疾走する「南但馬グリーンライド」が開催されました。さらには、10月13日(金)に齋藤兵庫県知事が「ひょうごフィールドパビリオン」の認定プログラムであるサイクリングを活用した「Asagoで暮らす旅」を体験されました。
■生野小学校、枚田小学校で創立150周年を迎える
今年市内の小学校2校、生野小学校と枚田小学校が創立150周年を迎えました。それに合わせ、両校では地域の皆さんとともに、記念式典の開催や記念冊子の作成などが行われました。
また、生野小学校では校章の桜の花びら、枚田小学校では「枚田」の人文字を児童が形づくり、それぞれ空撮が行われました。
■東河小学校4年ぶりに壱岐市との交流を再開
以前から、朝来市と長崎県壱岐市は、小山弥兵衛(こやまやへえ)と心諒尼(しんりょうに)の縁で友好都市提携を締結して交流を行っておりましたが、新型コロナにより中止されていました。今年、4年ぶりに交流が再開され、7月には東河小の児童らが壱岐市に、10月には箱崎小の児童らが朝来市を訪問し、互いの地域の歴史を学んだほか、周辺の名所を散策しました。
■フランス・バルビゾン村に学生を派遣
市は、平成20年にフランス・バルビゾン村と芸術文化における友好都市としての覚書を取り交わし、交流を行ってきました。
今回初めて、10月14日(土)から22日(日)までの9日間、市内在住の高校生をフランスへ派遣し、高校生らはバルビゾン村やパリ市内の美術館の見学を行うほか、フランソワ一世高等学校で英語を用いて日本や朝来市の紹介を行いました。さらに、ホームステイ先では日常生活や食文化に触れる異文化体験をしました。
■第30回全国山城サミット開催
11月18日(土)と19日(日)の2日間、和田山ジュピターホールや山城の郷で「第30回全国山城サミット・朝来大会」を開催しました。18日(土)のシンポジウムでは俳優の高橋英樹(たかはしひでき)さんと城郭研究者の千田嘉博(せんだよしひろ)さんが特別対談を行ったほか、VRやARを使った山城の活用についてパネルディスカッションを行いました。
19日(日)には「戦国フェス」が開催され、地元農産物販売や飲食ブースが多数出店したほか、ステージでは元サッカー日本代表の槙野智章(まきのともあき)さんや元プロサッカー選手の近藤岳登(こんどうがくと)さんらが登壇し、竹田城跡の話題を交えながらトークショーが行いました。
■朝来医療センターに産婦人科外来開設
10月4日(水)から朝来医療センターに市内で唯一の産婦人科が開設されました。同医療センターの1階が改修され、外来の診察室や処置室が設けられたほか、超音波診断装置(エコー)なども導入されました。また診察は、日高医療センターの福永次雄(ふくながつぎお)先生と兵庫県立こども病院の木原智子(きはらともこ)先生の経験豊富な2人が担当されています。
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