~朝来市内のメダカの種類は?そして、どこからやって来たのか?~
昨年9月に各戸チラシを配布し、市内のメダカ生息場所の情報収集を行った結果、13カ所で存在が確認されました。サンプル採取を和田山高校の生物授業選択生徒が行い、東京大学に送付し、結果が明らかになりました。
朝来市にもキタノメダカの個体群が生息しているかもしれないと予想していましたが、結果はミナミメダカの瀬戸内型でした。しかし、拡散ルートを調べると、40万年前に陸地が今より約200mも低かった時代には、瀬戸内海と丹波市域、福知山市域、朝来市域がつながっており、その後、陸地が隆起し、更に夜久野の田倉山が30数万年前に噴火したことで福知山とも分断された結果、朝来市にはミナミメダカの瀬戸内型が今なお隔離された状態で生き残っていることが判明しました。小さなメダカに壮大な物語が隠されていました。
朝来市のメダカは非常に貴重な存在です。交雑を避けるため、ペットショップなどで購入したメダカを野生に放すことはやめましょう。いつまでも朝来市の素晴らしいメダカを守っていきましょう。
問い合わせ先:市民課環境推進室
【電話】672-6120【Eメール】kankyou@city.asago.lg.jp
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