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〔特集〕歴史と想いを紡いで私たちの「冬の風物詩」(4)

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兵庫県朝来市

■少しずつ魅力が広がる
長い歴史を経て、市民に広く知られるようになった岩津ねぎですが、日本全国では岩津ねぎの知名度はまだまだ低いことが現状です。
そんな岩津ねぎの魅力を少しでも多くの人たちに知ってもらえるよう、想いをもって取り組む人たちの行動で、少しずつ岩津ねぎの魅力が広がりつつあります。

●販売解禁日に合わせたイベントで岩津ねぎをPR
岩津ねぎが販売解禁した11月23日、道の駅フレッシュあさご、道の駅但馬のまほろばで岩津ねぎ販売解禁イベントが実施されました。
このイベントは毎年開催されており、今年も岩津ねぎを求めて多くの来場者で賑わいました。

○担当者の声
道の駅但馬のまほろば
河見孝(かわみたかし)さん(末歳)
岩津ねぎを使ったメニューを召し上がったお客様から「美味しい!」という声を聞いたり、岩津ねぎを購入してくださる姿を見ると、魅力がしっかり伝わったのだと、とても嬉しく感じます。岩津ねぎを通じて、「また朝来市に行きたい」と思ってもらえれば最高です!

道の駅フレッシュあさご
大朋信行(おおとものぶゆき)さん(岩津)
岩津ねぎの天ぷら試食は行列ができ、レストランでは刻んだ岩津ねぎをたっぷりのせた「絶品ねぎラーメン」もイベント初日に200食以上販売し、大好評でした。これからも岩津ねぎの魅力を広められるよう、精一杯頑張っていきたいと思います。

○購入者の声
竹村侑子(たけむらゆうこ)さん(加古川市)・笠岡睦史(かさおかあつし)さん(大阪府)
・めちゃめちゃ美味しいので、解禁日に毎年買いに来ています。家族や友人にもすすめるほど大好き!

野口葉子(のぐちようこさん) 修(おさむ)さん(大阪府)
・今日の販売解禁日が楽しみすぎて、岩津ねぎが夢にまで出てきました(笑)。また、販売が終わるまでに岩津ねぎを買いに朝来市を訪れます!

谷伸明(たにのぶあき)さん 友紀(ゆき)さん(伊丹市)
・近所の人や親せきからも頼まれるので、いつも大量に買って帰っています。帰ってねぎ料理を堪能します!

古永真吾(ふるながしんご)さん 蒼央(あお)さん 桃萌(ももか)さん(姫路市)
・普通のネギは食べられないけど岩津ねぎは甘くて美味しい!バーベキューや鍋に入れて食べるのが好き!

白季子(はくきこ)さん(大阪府)・勝谷紗代(かつたにさよ)さん(大阪府)・清水絵理(しみずえり)さん(京都府)・大脇瑞穂(おおわきみずほ)さん(大阪府)
・ネギが盛り上がっててビックリ!思わず買ってみちゃいました。オススメの食べ方を教えてもらったので早速食べてみたいと思います!

■地道に魅力を伝え、新たな市場を開拓~株式会社NOUEN
津志歩(つしほ)さん(久田和)・田中正広(たなかまさひろ)さん(市御堂)・野崎由美(のざきゆみ)さん(山内)
岩津ねぎの出荷先は関西圏に集中しており、関東の市場にはまだ十分に広がっていないのが現状です。朝来市でしか生産できない岩津ねぎをより多くの皆さんに味わってもらうため、株式会社NOUENは、独自に販路拡大に取り組まれました。
展示会や商談会に幾度となく参加するも、当初は岩津ねぎの認知度はまったくなく、その価値や魅力を伝えることに苦労されました。しかし、多くのバイヤーとつながりを築き、岩津ねぎの魅力を広めたことで、関西圏外の取引先が増加。今では「岩津ねぎ」と聞くだけで、朝来市の特産物だと理解してくれるバイヤーが増えているといいます。
野崎さんと津さんは「販路開拓を始めて10年、私たちの努力が見えつつあることを実感しています。取引先が求める量を安定供給できる体制を整えるためにも、農家の皆さんと協力しながら、岩津ねぎの魅力を全国に発信し続けたい」と想いを語りました。

●岩津ねぎを扱うお店の声
○ネギ界のボジョレーヌーボー!
長ネギ料理専門店 ネギッチンnegi negi
杉崎浩美(すぎさきひろみ)さん(東京都)
岩津ねぎは白ネギ、青ネギのいいとこどりで、見た目にとても迫力があります。青い部分も柔らかく、どんな料理にも一本丸々使えるのが大きな魅力だと感じています。存在感がありますし、天ぷらにした時も、白い部分の甘さと緑の部分の食感が美味しいと、お客様にとても喜んでいただいてます。手元に届くまで、手間暇かけて育てられたとっておきの岩津ねぎを、これからもたくさんのお客様に食べていただきたいです。

○岩津ねぎに出会えて良かった!
新宿伊勢丹 商品統括本部 青果バイヤー
木村和俊(きむらかずとし)さん(東京都)
岩津ねぎは葉先まで美味しく、その甘さは格別!展示会で岩津ねぎを味わった瞬間、即取り扱いを決めました。販売開始後、すでに岩津ねぎのことを知っているお客様が多く、あっという間に完売。多くのお客様が岩津ねぎの販売を心待ちにしていたことを実感しました。今年も、岩津ねぎに関するお問い合わせをたくさんいただいています。これからも岩津ねぎの美味しさと魅力をさらに広めていきたいと思います。

■地域の特産物を新たな価値に「朝来市商工会ご当地グルメ開発事業」
岩津ねぎの販売期間は約4カ月間。この限られた期間だけでなく、通年で岩津ねぎの魅力を感じてもらえる商品を作るため、商工会の呼びかけで「朝来市商工会ご当地グルメ開発事業」が立ち上がりました。
商工会の会員を中心に有志13人が集まり、岩津ねぎの特長である甘さや水々しさを生かし、手軽に食べてもらいやすい商品として、「岩津ねぎキムチ」を作ることに。しかし、開発は困難の連続。食感を残すと苦みが際立ち、加熱しすぎると甘味が失われるなど、試作品を作って食べるたびに開発メンバーたちの頭と胃を悩ませました。「食べられないほどまずい試作品もあった」と、当時の苦労をメンバーたちは笑いながら振り返ります。その後も紆余曲折を乗り越え、試行錯誤を重ねた結果、岩津ねぎの食感も甘味もしっかりと味わえる加熱方法を発見。開発メンバー全員が納得いく美味しいキムチが完成しました。
一般販売に先立ち、市内の飲食店13軒に提供したところ、「どこで買えるの?」「早く販売してほしい!」と多くの反響が寄せられました。
岩津ねぎキムチは今冬に販売開始予定です。開発メンバーの小山智也さんは「この岩津ねぎキムチが朝来市の新しい特産品として広く知られ、岩津ねぎの魅力を知るきっかけになれば嬉しいです。また、地元の皆さんにも楽しんでもらい、特産品の美味しさを再認識してほしい」と話されました。
※詳しくは本紙をご覧ください。

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