あなたとともに～私の幸せ あなたの幸せ まちの幸せ〔31〕

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■質の良さを追求した農業を目指す
福地さんは、親方の「本当に美味しいと思えるものを作りたい」という農業スタイルに共感し、農薬や化学肥料はできるだけ使わない農業を心がけている。そんな、質を重視して作られた岩津ねぎを買った地元住民が「他の岩津ねぎと比べて甘い」と、何度も足を運んで買いに来てくれたことが印象に残っていると話す。ブランドの名前を守るため、まずは規格に沿った岩津ねぎを安定的に作れるようになること。また、体にやさしく美味しい岩津ねぎが作れるように技術を習得し、いつか自分が作った野菜にファンができると嬉しいと想いを語った。

■後輩の道筋になれるような農家を目指して
福地さんは「農業について知識も経験もまだまだ未熟で、何が正解か分からなくなることもありますが、そんな時に市内の若手農家とのつながりに助けられています」と話す。先輩の若手農家たちに支えてもらったように、早く技術を習得し、次の世代につなげていきたいと思いをはせる。また、「岩津ねぎなどの地元の特産物で生計を立て、農業で充実した生活ができている姿を、これから農業を始めたいと思っている後輩たちに胸を張って見せられるようになりたい」と未来を見据えた。

福地知明(ふくちともあき)さん(平野(和田山))
埼玉県出身。自分のこだわりを突き詰めながらも、心身ともに健康的な仕事がしたいと思い、農家を目指すことを決意。親や知人に頼らずに新しい場所で挑戦がしたいと考え、SNSで情報を探していたところ、朝来市の若手農家の投稿が目に留まったことが、朝来市を知るきっかけとなった。ロールモデルになる若手農家との出会いや、就農制度が他のまちと比べて充実していることから、2022年1月に朝来市に移住。現在は、市の就農支援制度を活用し、農業研修生として親方の元で農業を学びながら、農家として野菜の栽培に日々励んでいる。