あなたとともに～私の幸せ あなたの幸せ まちの幸せ〔21〕

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■心のよりどころになれたら
来日当初はまったく日本語が分からず、たくさん苦労をしたと笑って話す、高田さん。「言語や文化が分からなくても、なんでも勉強だと思ってチャレンジしてきたことで、地域の皆さんに支えてもらえることができたと思う。皆さんのおかげで今の自分がある」と笑顔を浮かべる。文化も習慣も自国とはまったく異なる日本で暮らすことの大変さが分かっているからこそ、日本で暮らすために必要な知識を伝えつつも日本に住む外国人の居場所になれたらと思い、彼らの心に寄り添うよう心がけている。

■学習者との雑談の時間を大切に
高田さんは、あさご日本語教室に来る学習者との関係性やコミュニケーションを大切にしている。「たまに、授業が雑談で終わってしまうこともあるけれど、雑談の時間こそ学習者にとって大事な時間だから」と高田さんは話す。困った時にどこに相談したらいいか分からない外国人が多くいるため、雑談を通して暮らしの悩みをくみ取ることで具体的なアドバイスができるという。高田さんは、「大好きな朝来市に暮らす外国人として、今後も彼らをサポートしたい」と、ほほ笑んだ。

高田(たかた)　ジューディスさん(伊由市場)
フィリピン出身の高田さんは、高校卒業後に日本を訪れ、結婚を機に朝来市に移住。現在、多文化共生センターひょうごに登録し、通訳として県内各地の小・中学校に通う在日外国人のサポートを行っている。
同じ外国人として、日本語だけでなく日本の文化や価値観なども伝えていきたいという思いと、高田さん自身があさご日本語教室に学習者として通っていた経験があることから、あさご日本語教室のボランティア支援者として、朝来市に住む外国人のサポートも行っている。