令和6年度の予算案が、3月28日の第17回朝来市議会定例会で可決されました。今年度の一般会計予算は217億5,000万円。特別会計・企業会計をあわせた予算総額では、325億8,457万円です。
市は、この予算をもとに、「第3次朝来市総合計画」で掲げる朝来市の将来像「人と人がつながり幸せが循環するまち」の実現を目指し、各種施策に取り組んでいきます。
今月の広報では、令和6年度の施政方針と、予算の主な内容についてお知らせします。
■令和6年度施政方針
令和6年度は、過去3カ年にわたり実践してきた重点施策のさらなる深化と加速化を図り、より広くより深く市民生活に浸透させるとともに、先送りできない諸課題に対し本市の将来を掛け剛毅果断に挑戦する「幸せと暮らしを守るため未来に挑戦する予算」として、次の5つの観点に立脚した重点戦略と予算を編成し市政を運営してまいります。
一つ目は、子育てを支えるまちづくりとして、「妊娠から子育てまで」を「結婚から子育てまで」に幅を広げ、行政と地域や事業所が一体となり、若い世代を応援します。朝来市で結婚し子育てをする時は「一人じゃないから」と安心して子育てができるマインドを高めてまいります。
二つ目は、教育の環境を支えるまちづくりとして、子どもたちが安心して学べる教育・学習環境の充実を図るとともに、生きる力の育成を目指し「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」をバランスよく育む取り組みを推進します。
三つ目は、自分らしく活躍できる社会の実現に向けて、一人一人が生きがいと役割を持ち「いくつになっても住みなれた地域で豊かに暮らしたい」という市民の皆さまの思いを実現させるため、高齢者や障害のある人に寄り添った支援を推進します。
四つ目の、まちの稼ぐ力を強化では、市内経済の牽引(けんいん)役である市内事業者の稼ぐ力を強化し、市内経済の持続的発展を図るため、設備投資や雇用の確保、消費喚起を促すとともに、観光事業の推進により外貨獲得に努めます。また、農業者の担い手確保を図り、儲ける農業の実現に向けた取り組みを推進します。
五つ目の、まちの未来に向けた対策では、今から数十年後の朝来市を見据え、先送りできない将来への課題に対する施策を具現化し対策を講じてまいります。また、高校生議会の提言を取り入れ若い世代の柔軟な意見を市政に反映させます。
この、5つの重点施策を実施することにより市民の皆さまが朝来市に住んでよかったと実感できる「人と人がつながり幸せが循環するまち」の実現を目指します。
■予算概要
令和6年度の一般会計予算は217億5千万円で、前年度当初予算額195億円と比較して、22億5千万円、11.5パーセントの大幅増となっています。
一般会計予算のうち、市税は、市民税において、定額減税による減収や、景気はゆるやかに回復しているものの原材料やエネルギー価格、人件費の高騰による減収などを見込んだ結果、市税全体では、前年度より2億3010万円少ない39億4005万1千円としています。
地方交付税は、地方財政計画では1.7パーセントの増とされていますが、普通交付税は、市税などの減収を考慮して、前年度と比較して5千万円増の64億4千万円、特別交付税は、前年度と同額の10億円を見込み、地方交付税総額では74億4千万円としています。
市債は、庁舎整備事業債および社会教育施設整備事業債の発行額の大幅な増などにより、前年度と比較して、16億1750万円増の24億7170万円を予算措置しています。
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