●第11話 革命記念日の翻訳
この記事を執筆している7月はフランスでは大事な月です。それは、1789年7月14日にフランス革命が始まったからで、その日は現在「フランスの国家の日」として祝われています。それに関して調べていたところ、言語によって異なる翻訳があることに気づきました。
フランス語ではそのまま「14(キャトーズ)Juillet(ジュイエ)」(7月14日)と呼ばれます。7月14日といえばすなわち革命記念日を指すのです。一方、英語では「バスティーユの日」と呼ばれます。これは、革命がバスティーユ牢獄の襲撃から始まったことに由来しています。
そして、日本語では不思議なことに「パリ祭」と呼ばれます。この名称は、フランス映画「7月14日」の日本語タイトルが「パリ祭」と訳されたことに由来します。映画のタイトルがそのまま革命記念日の名前として広まったのです。
言葉にはその国の文化や歴史が含まれているため、直訳が通じないことが多いです。翻訳するのは興味深いと改めて感じました。
人権推進課国際交流員:ボコブザ・ローラ
<この記事についてアンケートにご協力ください。>