●第17話 お茶の楽しみ方
私は昔からお茶が大好きで、お茶で有名な日本で過ごすことは嬉しいことです。最近、日本人とフランス人のお茶の楽しみ方が大きく異なっていることに気づきました。
フランスでは、食事中にお茶を飲むと鉄の吸収が阻害されると言われ、基本的に食事中には水しか飲まれていません。お茶を飲むとしたら、それはコーヒーの代わりに朝、食後、またはおやつの時になります。一方で、日本人は食事中にお茶を飲むことは珍しくないようです。フランスでの水が日本ではお茶に相当するということです。
お茶を飲む習慣についても違いがあるように思います。日本では、緑茶、紅茶、ほうじ茶など、茶葉そのものを生かしたシンプルなお茶が飲まれる印象があります。それに対して、フランスでは茶葉をベースに香料や花びら、果皮などで香りを付加したフレーバーティーが好まれます。
私のようにお茶が好きな人の家には、10種類以上のお茶があり、その日の気分に合わせて選んで飲んでいます。お茶は飲料品というより嗜好品だと思っており、私の生活を豊かにしてくれます。
人権推進課国際交流員:ボコブザ・ローラ
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