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自治体の皆さまへ

特集 住みなれた地域でいつまでも ~支えよう、認知症の人とその家族~

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兵庫県相生市

■9月は「世界アルツハイマー月間」です。
この機会に認知症について正しい理解を深めましょう。

2025年には、「団塊の世代」が全員75歳以上となり、介護が必要な人が多くなると予想されています。
また、国は同年に65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると見込んでいます。
認知症は脳の病気です。原因は様々ですが、脳の老化が基盤にあるので、誰にでも起こりうる病気です。
まずは認知症を正しく理解することが重要です。

◇オレンジガーデニングプロジェクトの様子
認知症啓発のシンボルカラーである「オレンジ色」の花で相生のまちを彩っています。
写真(本紙2ページ参照)は昨年度に地域の人たちと一緒に野瀬地区で植えたオレンジのコスモスです。今年度もボランティアの皆さまが、世界アルツハイマー月間である9月に見頃をむかえられるよう、ご協力くださいました。

■認知症とは
認知症とは、加齢に伴い、様々な要因で脳の働きに不具合が生じ、今までできたことができなくなり、日常生活に支障が出ている状態で、単なる物忘れとは違います。
認知症にはいくつかの種類があります。
・アルツハイマー型認知症
認知症の中で最も多く、脳の神経が変性し萎縮していく過程で起きる認知症
・その他
血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など

■早期発見・早期診断が重要
認知症は急に悪化する病気ではなく、長い時間をかけ、進行していきます。
認知症のように普段の生活に支障をきたすほどではありませんが、記憶などの能力が低下し、正常とも認知症ともいえない状態のことを「軽度認知障害(MCI)」と言います。MCIの段階で予防に取り組むことで、回復に向かったり、状態を維持したりできると言われています。
以前よりもの忘れが増えている、もの忘れの程度が他の同年代の人に比べてやや強いと感じたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

◇認知症のサイン
・同じことを何度も言ったり聞いたりする
・置き忘れ・紛失が多くなった
・ものの名前が出てこなくなった
・季節に合わない服装をしている
・着替えや身だしなみ、入浴などを面倒くさがってやらなくなった
・調理など順序立てて行うことができなくなった
・日課をしなくなった
・ささいなことで怒りっぽくなった

◇ロバ隊長
ロバ隊長は認知症サポーターのマスコットキャラクターです。認知症サポーターの隊長として、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりのため、ロバのように急がず、しかし一歩一歩着実に進んでいきます。

■認知症になっても安心な地域へ
認知症の人が自分らしい生活を送るために、認知症の正しい知識を持ち、認知症の人やその家族を温かく見守る応援者となる「認知症サポーター」の養成を行っています。
また、高齢者などの安全確保と、その家族の支援を目的に関係機関や協力機関、地域ぐるみで見守っていくネットワークシステムを構築しています。

◇見守りSOSネットワーク事業
・あんしん見守り事業(事前登録制度)
外出時の身元を確認する手段として、事前に事業へ登録した高齢者などに、「あんしん見守りグッズ」を交付します。
・日常的な見守りネットワーク
高齢者などを関係機関や協力機関、地域で見守っていきます。
・緊急SOSネットワーク
万が一所在不明となった場合に、関係機関・協力機関との連携により、緊急捜索、早期発見・保護を行うネットワークです。現在市内90カ所の登録があります。

◇認知症サポーター養成講座
認知症になっても安心して暮らしていける地域にするため、あなたも認知症サポーターになりませんか。
対象:市民、市内に在学・勤務している人
内容:認知症における本人や家族の気持ちの理解や本人への接し方について学ぶ
時間:1講座90分程度
認知症サポーター講座を受講された人が認知症について更なる理解を深めるためのステップアップ講座も実施しています。

気になることがあれば、地域包括支援センターに相談してみましょう

相生市地域包括支援センター
【電話】23-7260
所在地:相生市旭1丁目6番28号
相生市立総合福祉会館1階
時間:8時30分~17時15分(土・日・祝日・年末年始を除く)

お問い合わせ:長寿福祉室
【電話】22-7124

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