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新相生市民病院改革プラン点検・評価結果

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兵庫県相生市

8月と1月に「相生市民病院経営強化プラン検討委員会」を開催し、令和4年度の相生市病院事業会計決算に係る点検・評価を行いました。

■目標経営指標の評価
令和4年度相生市病院事業会計決算における実績値は新型コロナウイルス感染症の影響により、入院患者が減少し、入院収益が減ったことにより、材料費比率は目標値を達成できたものの、経常収支比率や医業収支比率など、その他の項目は達成できませんでした。(下表参照)

・経常収支比率…(経常収益÷経常経費)×100
安定した経営を行うためには、100以上であることが望ましい。
・医業収支比率…(医業収益÷医業費用)×100
収益率などを示す指数。100以上であることが望ましい。
・職員給与比率…(職員給与費÷医業収益)×100
比率が高いほど、財政硬直化の原因となる。
・病床利用率…(年延入院患者数÷年延許可病床数)×100
病院施設が有効に活用されているかどうかを判断する指標。

■数値目標達成に向けた主な取り組み
・新型コロナウイルス感染症対応として、発熱外来、PCR検査、ワクチン接種を行うとともに、院内感染対策を徹底し、安心・安全な診療体制の確保に努めました。
・引き続き、訪問診療、訪問看護および患者送迎サービスを行い、外来患者の確保および在宅医療の充実に努めました。
・地域連携室を中心に、地域の医療機関や介護福祉施設をはじめ、福祉やケアマネと連携し、患者のスムーズな入退院調整に努めました。
・業務の効率化と患者サービスの向上を図るため、電子カルテシステムを導入しました。
・たつの市民病院などと医師の相互派遣を行い、診療連携を図りました。
・肛門外科や乳腺外科の専門外来を積極的に行うとともに、婦人科の開設に向けて取り組みました。

■病院の決算状況
○延べ患者数
入院8,382人、外来14,652人で、前年度に比べ入院患者は163人、外来患者は280人の減となりました。

○収益的収支
総収益は約6億2,755万円(一般会計繰入金約6,042万円を含む)、総費用は約6億5,435万円で、約2,680万円の純損失となりました。

○医業収益
約5億2,167万円で入院患者数の減により、前年度に比べ約2,110万円の減となりました。

○医業費用
約6億2,290万円で光熱水費や非常勤医師にかかる報償費の増により、前年度に比べ約2,575万円の増となりました。

■委員による評価
令和4年度も長引く新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、患者数が減少し、経営状況が悪化している。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行したが、引き続き感染対策を継続し、市民が安心して地域で過ごすことができるよう安定した医療経営を維持してほしいとの評価を受けました。また、委員からは次のような意見が付帯して出されました。
(1)医師、看護師など職員の安定的確立を行うこと。
(2)地域連携室を中心に、他病院や介護施設、ケアマネなどと連携し入院患者を確保するとともに、患者やご家族の気持ちに寄り添う医療サービスの提供に努めること。
(3)施設設備の老朽化が進む中、患者が安心して利用できるよう、財源を確保し、空調設備の更新工事を進めること。
(4)持続可能な地域医療体制を確保するため、地域で担うべき役割を再検証し、国のガイドラインに沿った経営強化プランを策定すること。
(5)職員が一丸となり経営改善のための取り組みを行い、安定した経営が図れるように努めること。

問合せ:市民病院
【電話】22-7126

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