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自治体の皆さまへ

2023年度の「トライやる・ウィーク」を迎えるにあたって

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兵庫県神河町

■学校教育目標「明るく・楽しく・伸び伸びと~ふるさと神河を愛する生徒の育成~」

神河中学校でも、6月5日(月)から一週間「トライやる・ウィーク」を実施します。本年も数多くの地域の方々にお世話になります。難しい社会情勢の中、多くの事業所が神河中学校の2年生114名の生徒のために門戸を開いてくださいました。ありがとうございます。
1998年に兵庫県独自の体験活動としてスタートした「トライやる・ウィーク」は、四半世紀を経過しました。第1回に参加した中学生も、すでに社会で中堅として働いており、保護者の中にも「トライやる・ウィーク」という共通の話題でお子様と会話ができる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨年、「トライやる・ウィーク」実施前に郡内の企業で、海外に事業展開する社長さんの講話をうかがう機会がありました。その方の話しの中で特に印象に残ったことを紹介します。
「広い世界に出た時に初めて、自分は自分の足元の事(日本・生まれた所)を何も知らなかったとわかります。」また、「地元の文化や歴史を知ることで誇りを持つことが出来、広い世界で勝負が出来る。」とも言われていました。つまり、「世の中ではグローバル化と盛んに言われているけれど、グローバルになるためにはローカルなことがベースになるんだよ。」と述べられていたように感じました。
「トライやる・ウィーク」で子どもたちは、「~してもらう立場」から「~する立場」を経験し、生まれて初めてじっくりと世の中を違った角度から眺め、新しい景色を見ることになります。周りから挨拶してもらうことが当たり前だったのが、自分から進んで挨拶しなければならないことを教えられたり、責任感というものを感じ、無責任なことを無責任とも思わなかった自分を発見したりします。また、地域の人や幼い子どもたちから「ありがとう」と感謝されることで充実感を得たり、自分の知らない所でいろんな人たちが社会・地域を支えていることに気づいたりもします。
わずか5日間ですが、学校を離れ地域の中で「社会の入り口」を体験させていただきます。この経験が将来、世界で活躍するにせよ、大都会で働く社会人となるにせよ、「やっぱり神河がいいな~」と心から思える原点になり、未来の神河を支える人材育成の一助となることを願っています。

神河町立神河中学校長 古河享正

問合せ:教育課
【電話】34-0212

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