文字サイズ
自治体の皆さまへ

皇嗣殿下、神河町をご訪問~その舞台裏を切り抜く~

1/36

兵庫県神河町

6月8日から9日の2日間、神河町の各地をご訪問された秋篠宮皇嗣殿下。
今回は、ご案内された神河町に縁のあるお二人に話を伺いました。

■全日本愛瓢会兵庫県支部長 大中政實さん
▼神河町での全国大会を終えていかがでしたか?
全国大会を行う場所決めで大切なことは2つ。1つ目は支部全体に元気があること。2つ目は結束力があること。以上2点において私たちは非常に恵まれていました。そんな中、平成29年に当時の全日本愛瓢会の会長から打診があり、支部総会を経て、山名町長にご相談させていただいたところ、「ぜひやりましょう!」と力強く握手をしていただきました。流行病の影響で3回中止になりましたが、今年やっとの思いで開催に至りました。私としても、開催するからには地元である神河でと考えていたので大変嬉しく思っています。
▼当日の展示数・出展者は?
今回の展示会には約80名の方々から全部で120点の美しい作品がならびました。主に会員の皆さまの作品がほとんどです。中には1からひょうたんを栽培して作品作りをしている人もいます。展示の中には、小学校へひょうたん作品作りの指導に行った時のレポートも展示していました。
▼ひょうたんの魅力とは?
1つ1つに個性があること。ひょうたんにも丸みやくびれ全てに特徴があります。あとはパワーやエネルギーがある。ひょうたんは昔から「縁起物」としても親しまれ、愛されてきた作物です。私が学校の教師として勤務していた時、「生徒が触って元気になるかなぁ」と保健室にひょうたんを置いてみたんです。そうしたらたちまち元気な生徒が増え、中には欲しいという生徒も。ひょうたんには人を元気にする力があると私は信じています。
▼ご案内されていかがでしたか?
非常に気さくで話しやすかったです。終始楽しそうにされており、私も自然体で臨めました。一つひとつのひょうたんを約1時間かけてじっくりご覧になられていました。専門知識も交えながらご感想を述べられ、私たちよりも知識が豊富だなぁと感じました。作品の彫り方も、ご覧になられただけでどういう彫り方をしているのか一目でお分かりになられていたのも印象的でしたね。今回ご一緒させていただき光栄でした。

■兵庫県自然保護指導員 橋元正彦さん
▼自然保護指導員ってどんなお仕事ですか?
県知事より委嘱されて活動しています。主に県内の自然公園を中心に自然の中に入り、植生の変化や地形に変更があった場所などを月1回県へ現状報告したり、登山道の点検やお客様へ登山コースの案内をすることが仕事です。砥峰高原に関する仕事としては、神河町史の製作に携わっていることから、このあたりによく調査に入っていました。
▼砥峰高原の印象は?
神河町出身なので、昔から親しみのある高原です。地質学を専門としていることから、昔の氷期の地質形成が残っているのは素晴らしいと思います。あとは湿地特有の素敵な植物がたくさんあり、日本一小さいハッチョウトンボも飛んでいます。また昨年の冬、峰山高原から砥峰高原まで山スキーに挑戦した時、真っ白な銀世界の美しさに感動しました。四季折々、さまざまな高原の顔を見せてくれます。
▼皇嗣殿下とはどのようなお話をされましたか?
まずは西日本有数の高原であるということや、毎年春に行われる「山焼き」によってこの草原が維持されているということ、高原の周りは、「土塁」で囲まれていることなどをご説明しました。
草原には地面に凸凹があり、たたら製鉄のために大量の砂鉄が採取された地形が見られます。このことを証明するため、事前に高原で採取した磁鉄鉱と磁石を用いた簡単な実験を行い、実際に体験していただきました。ピタッとくっついた時、驚かれているようなご様子でした。
また、実際にしゃがんでご覧にならないと見えない植物や池の中の植物など、じっくりと観察されているのがとても印象的でした。
▼ご案内されていかがでしたか?
今回初めて皇嗣殿下にお会いしたのですが、自然についてとても知識をお持ちでしたので、お話も大変しやすかったです。見逃してしまいそうな小さな植物までじっくり観察されていることはもちろん、砥峰高原の文化や映画のロケ地になったことなど、幅広くご興味を持たれているのが印象的でした。会話のキャッチボールがとてもスムーズにでき、とても楽しいひと時でした。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU