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保健・医療・福祉のサポートネットワークケアステーションかんざきだより

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兵庫県神河町

■「こどもまんなか社会」―こども基本法って?―
12月4日(水)~10日(火)は、人権週間です。今回は、子どもの人権について考えてみたいと思います。令和5年4月、こども家庭庁ができるのと同時に「こども基本法」が誕生しました。
温かいご飯を食べ、お風呂に入って、清潔な布団でゆっくり身体を休める…。そんなごく当たり前の事すら満たされていない子どもたちがいるのが現状です。これらの権利を保障する事に加えて、愛される事、平等に教育が受けられる事、自分に直接関係する事に意見を言えたり、さまざまな活動に参加できる事などが大切であると、この法律には明記されています。
また、基本理念の中には次のようなことも書かれています。「すべてのこどもの意見が年齢や成長の程度に合わせて、大事にされ、こどもの今とこれからにとって最もよいことが優先して考えられること」という事です。普段、子どもと関わる中で、子どもの目線に立ちどれだけ意見を聞いているのかな?と考えさせられる一文でした。
例えば、子どもの進路を決める時、親の意見と子どもの意見が違う場合があります。「きっとこうした方が、この子にとって最善の選択だ」と思っていても、それは親目線であったり、大人目線であったりするかもしれません。大人の方が知識も経験もありますが、子どもの気持ちに寄り添いながら関わっていく事が大切だと考えます。子どもの意見が間違っていることもあるかもしれませんが、一生懸命意見を聞き、自分の事を考えてくれる大人がいるかどうかで、その後の人生に大きな違いが生まれると思います。
自分の気持ちを言葉で表現する事が難しい子どもさんもおられますが、表情や行動を見ていると、気持ちが伝わってくることがあります。その小さな情報をキャッチしながら、「この子の今と未来にとって最善のことって何だろう?」と考えていきたいと思います。
こども家庭庁は「こどもまんなか社会」として、子どもや親だけでなく、すべての人たちが子どもの事を考え、施策に協力していくことが必要と言っています。これをきっかけに、「こども基本法」や子どもの人権に興味を持っていただけたらと思います。

※法律名引用については、「こども」で表記しています。参考文献:こども家庭庁「すべてのこども・おとなに知ってほしいこども基本法ってなに?(やさしい版)」

【電話】32-1910

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