■堂屋敷廃寺発掘調査(2)
4月号に引き続き堂屋敷廃寺発掘調査について紹介します。
今回の調査では、一直線に並んだ石列を確認しました。この石列は、ほぼ南北方向に方位が揃っており、石列の西側には黄色い粘土の層が確認できます。古代寺院を建立する際には、強固な基壇(土台)を作るため、粘土や砂利などを混ぜた土を突き固めていきます。この黄色い粘土の層は突き固められた基壇土の一部であり、石列はこの基壇の外側を覆っていた石の最下段にあたるものと考えられます。
また、3月24日には、この調査成果の説明会を開催しました。雨天にもかかわらず多くの方々にお越しいただきました。
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