■夏の思い出と子どもへの贈り物
夏休みのある日、ケアステの子どもたちの話題は夏祭りのことで持ち切りでした。
「何買おうかな?」「誰と行く?」「花火どこで見るの?」次から次へと会話が弾みます。こんな他愛のない会話ですが、どこか大人が忘れかけていた夏祭りの期待やワクワク感が伝わり、とても懐かしく感じました。
このような、夏祭りなどの季節行事の思い出は、大人になっても鮮明に覚えている方も多いのではないでしょうか。自分がこれまで経験してきた時の感覚や引き起こされる感情。例えば、「寒かったり暑かったり」、「音や光、匂い」、「気持ちよさや不快な感じ」などが結びついて、嬉しいことも悲しいことも心に残っていきます。大雨でずぶ濡れになって苦労した時の夏祭りのほうが、よく覚えているという経験はないでしょうか。特に、感情が大きく動いた時ほど記憶に残りやすくなります。
また、「あの時は暑かったなあ」「帰りに一緒に食べたかき氷は最高やった」など、同じ時間を過ごし、感情を共有した仲間の存在は、その後の心の豊かさや安定につながります。このように、心動かされる経験をともにした仲間は、いつまでも変わらない存在となります。
この夏、さまざまな季節の行事を担当された多くの大人の皆さまお疲れさまでした。みなさまの頑張りは、多くの子どもたちの良い思い出としていつまでも覚えていることと思います。私たち大人が子どもの頃、大人がしてくれたように…。きっとこれからも今の子どもたちが引き継いでくれることでしょう。こうして心豊かなまちが続いていくことを願っています。
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