■「町制施行70周年 ともにつくり、未来へつなぐ」
稲美町長
新年明けましておめでとうございます。
年頭に当たり、謹んで新春のお喜びを申し上げます。
さて、昨年は元旦に能登半島地震が発生し、石川県能登半島地方を中心に甚大な被害をもたらしました。さらに、9月には能登半島北部を襲った豪雨による被害も重なるなど、被災された方々に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
また、昨年8月には、宮崎県日向灘を震源とする地震が発生し、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。住民の皆様におかれましては、これまで経験したことのない緊張感の中、日々を過ごされたことと存じます。そして、日頃からの備えについても改めてその重要性を認識させられたところです。今年は、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えます。さらに、南海トラフ巨大地震については、今後、発生率が高まっていると言われています。そうした時、町ではこれまでの取組に加え、昨年からは住民が主役の避難所開設・運営訓練を新たに実施し、また、避難所となる学校の体育館へのエアコン設置等の検討についても、早急に取り組んでいく所存でございます。
行政には、住民の皆様の安全・安心な暮らしを守りつつ、時代の変化とともに変革のスピードも求められています。今までの常識や当たり前を見直していくことが大切であり、この間、挑戦を続けてまいりました。町内107カ所に設置する見守りカメラについては、間もなく稼働を始めます。また、引き続き農薬に頼らない稲作技術の実証試験の推進や、市街化調整区域における土地利用計画の策定による建築規制の緩和等に取り組んでまいります。
さて、本年3月31日に、稲美町は町制施行70周年を迎えます。これまでの稲美町を築き上げてこられた先人達に改めて感謝するとともに、これからも住民一人ひとりがふるさとに愛着を持ち、夢と希望を持って暮らし続けることができるようなまちづくりを目指してまいります。町では、一年を通じて記念事業を実施してまいりますので、皆様と共にお祝いしてまいりたいと存じます。
人口減少、少子高齢化、担い手不足等、様々な社会課題が山積しておりますが、引き続き持続可能なまちづくりの実現に向け、変化を恐れず、勇気を持って大胆な変革にチャレンジしてまいりたいと考えておりますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
結びに、住民の皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。
■「つながる絆、広がる未来」
稲美町議会議長
新春の候、皆様には健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃より稲美町議会の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は国内外で多くの出来事がありました。1月には能登半島で地震が発生し、多くの方々が被災され、今なお復興の取り組みが進められています。被災された方々が一日も早く安心した暮らしを取り戻されることを願ってやみません。
また、7月には20年ぶりとなる新紙幣の流通が始まり、日常生活の中で新たな時代の変化を感じる機会が増えました。スポーツ界では、大谷翔平選手が満票でアメリカ大リーグのMVP(最優秀選手)に選ばれ、日本人としての誇りを感じさせてくれる素晴らしい快挙がありました。
稲美町では、自然豊かな環境と温かな地域のつながりを守り続けていますが、同時にいくつかの課題も浮き彫りになっています。まず、少子高齢化の影響で年々少しずつ人口が減少し、地域コミュニティの維持が難しくなっています。自治会や地域団体の運営も厳しい状況にあり、住民同士の協力を強化する必要性が高まっています。また、商工業や農業においては、原材料価格の高騰や担い手不足、経営者の高齢化といった厳しい経営環境に直面しています。
さらに、子育てを取り巻く環境や高齢者の介護環境の整備、安全安心のまちづくりなど、多くの課題があります。
議会としては、これらの課題解決に向け、住民の皆様の声に耳を傾けながら、政策の提言、町政に対する監視及び評価を行い、議会の役割を果たしてまいります。
そして、これからも「稲美町民ファースト」の精神を胸に、住民一人ひとりの暮らしを支えるために全力を尽くしてまいります。
結びになりますが、令和7年が皆様にとりまして希望に満ちた素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
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