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あした天気になぁれ 人権を考えるシリーズ 237

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兵庫県稲美町

■ひろげよう こころのネットワーク『2024 いなみ人権・福祉フェスティバル』
令和6年12月7日(土)に、「障害者週間」(12月3日~9日)及び「人権週間」(12月4日~10日)の啓発事業として、「2024 いなみ人権・福祉フェスティバル」をコスモホールで開催しました。
前半は、「障害者週間」啓発ポスターコンクールの受賞者(町内小中学生)の表彰式と、第43回全国中学生人権作文コンテスト兵庫県大会最優秀賞を受賞した稲美中学校3年鳥取 佳純(かすみ)さんによる作文朗読が行われました。
後半は、DPI(障害者インターナショナル)日本会議 副議長の尾上 浩二(おのうえ こうじ)さんにご講演いただきました。

◇演題「障害者の人権と共生社会」
講師:尾上 浩二さん[DPI(障害者インターナショナル)日本会議  副議長]
尾上さんは、1歳で脳性マヒと診断され、医師には「20歳まで生き延びられる可能性は8割ないと思ってほしい」と言われたそうです。18歳で障害者運動に参加されるまでの生い立ちについて語られました。
小学校に上がるまでは、近くの公園で手と足にスリッパを履いて、友だちと野球をして遊んでいました。尾上さんの障がいに合わせた独自のルールがあり、今で言う合理的配慮が自然にできていたそうです。小学校からは養護学校(現在の特別支援学校)に通います。片道1時間半の通学となり、今まで遊んでいた友だちとも疎遠になってしまったそうです。中学校は、小学校の先生の勧めで、普通の中学校へ行くことになりました。しかし、当時の中学校に、インクルーシブの考えはなく、「先生の手をかりない」などの念書にサインを求められ、修学旅行も「もし何かあったら」という理由を告げられ行けなかったそうです。その後、大学で転機を迎え、障害者運動に参加し、現在に至っています。
講演中に「インクルーシブ社会は、インクルーシブ教育から」と繰り返し言われました。共生社会の実現に、教育の大切さを痛感した講演でした。

問合先:
人権教育課【電話】492-2550
地域福祉課【電話】492-9136

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