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クローズアップ豊岡(21)ーとよおか生きもの歳時記 十月〜どんぐり〜ー

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兵庫県豊岡市

皆さんに豊岡の自然を身近に感じてもらうため、豊岡らしい季節の言葉を紹介します。

◆どんぐりがたくさん拾える季節になりました。
どんぐりは子どもたちに人気です。どんぐりを使った工作は、コマ、やじろべえ、どんぐり人形などがあります。どんぐりがたくさん落ちていると嬉しくなってついつい拾ってしまいますね。どんぐりを置いておくといつの間にか穴が空いていたり、イモムシが出てきたりします。気になる人は、(1)水洗い(2)煮沸(3)乾燥という下処理をしてください。

◇どんぐりの仲間の違い
どんぐりには、大小さまざまなものがあり、被っている帽子(パンツともいう)にも違いがあります。帽子は、正式には殻斗(かくと)と呼ばれ、同心円状の模様があるものと鱗片(りんぺん)状のものが瓦を敷き詰めたように並んでいるものがあります。前者はカシの仲間で、後者はナラの仲間です。葉にも違いがあり、カシは表面が光り、冬にも落ちません。ナラは表面が光ることはなく、冬には葉が落ちています。

◇豊岡のどんぐりの特徴
豊岡で最も多いカシはシラカシで、庭にもよく見られます。アラカシもよく植えられており、自生もしますが、豊岡には多くありません。カシの仲間では、ウラジロガシ、ツクバネガシ、アカガシ、イチイガシ、ウバメガシ(植栽)が知られています。これらのカシのどんぐりは全て小さいです。
一方、ナラの仲間では、コナラは小さいですが、ミズナラ、ナラガシワ、アベマキ、クヌギ、カシワは大きいです。また、カシワは、ちょっと変わった帽子を被っており、それだけで工作の飾りに使えます。

写真・文:NPO法人コウノトリ市民研究所 菅村 定昌(すがむら さだよし)

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