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クローズアップ豊岡(13)ー地域おこし協力隊紹介~私と活動と、時々、暮し~ー

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兵庫県豊岡市

都市部から地方への移住を促進する国の制度「地域おこし協力隊」。個性溢れる隊員自らが活動を紹介するシリーズ!

◆vol.30 麦わら細工の伝統技術継承
福井智子(ふくいともこ)
大阪府箕面市出身。子どもの頃から絵を描くことや手芸、工作などものづくりが好きだった。

◇麦わら細工との出会い
城崎には、江戸時代から続く「麦わら細工」という伝統工芸があります。乾燥させた大麦の節を切り、ストロー状の茎を染色して割り開き、桐(きり)箱などに張り詰め、花鳥や幾何学模様を描きます。ごはんを練ったのりや日本剃刀(かみそり)など昔ながらの道具を使い、すべて手作業で製作します。
麦わら細工との出会いは、母との城崎温泉旅行でした。それまでは全く知りませんでしたが、母が見つけた「城崎麦わら細工伝承館」内で流れていた動画を見て一気にひき込まれました。つややかで色鮮やかな麦わら、繊細な作業と緻密な細工、まさに憧れていた『職人技』でした。
数年後、転職を機に憧れの伝統工芸の世界に飛び込んでみたいと思いました。この世界に飛び込むにあたり、一度全国の伝統工芸を調べてみましたが、私の中で麦わら細工を超えるものはなく、城崎を再訪し、かみや民藝店の門をたたきました。

◇通い修行から移住へ
始めは両親に移住を止められ、大阪で仕事をしながら、隔週末に城崎へ通いました。通いながらその技術だけでなく、歴史や文化、城崎の暮らしに触れ「城崎で麦わら細工をやっていきたい。本格的に学びたい」と思い、昨年4月に地域おこし協力隊として城崎へ移住しました。
一年目は、驚きと発見の毎日でした。気候も文化も交通手段も働き方も人付き合いの仕方も大阪のときとは違い、楽しいことも戸惑うことも多い怒涛(どとう)の一年でした。
二年目の現在は、さらに出会いも増え、先を見据えた挑戦をしながら日々修業に励んでいます。

◇夢の実現に向け技術を磨く
将来の夢は「麦わら細工職人になること」「城崎で自分の麦わら細工のお店を持つこと」です。何年かかるか分かりませんが、今は師匠の元で学び、麦わら細工の歴史をつないでいけるよう技術を磨いています。

問合せ:地域づくり課
【電話】21-9096

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