■農業と地域活性化のため食や観光にも挑戦中
◇第1回グッドローカル農業大会で最優秀取組賞受賞 小川恭弘(おがわたかひろ)さん
出石町在住。
大阪からUターンし、2014年に農業スクール入校。16年、自営就農。22年、フードロス解消のためキッチンカーを導入。23年、自身企画の収穫・農業体験が大阪・関西万博「ひょうごフィールドパピリオン」に認定され外国人や障害者のおもてなしを研修中。
本格的に農業に取り組むきっかけは、市が募集していた「豊岡農業スクール」です。地域の農業者を「親方」にして学びました。「親方」は農業だけでなくさまざまな人とのつながりをつくってくれ、私の財産となっています。
農家の人手不足が問題となっています。豊岡では農業をやりたいという人はなかなか見つかりません。むしろ都市部にやる気のある人が多くいます。一定期間就農できる拠点など、うまくつながる仕組みができないかと考えています。
農業はさまざまな分野に展開できます。キッチンカーを活用することで「食」。農業体験を提供することで「観光」。「健康」や「福祉」にもつなげることができます。私は農産物の生産を主力事業としたうえで、地域活性化のため、食と観光と農業の複合施設を造ることを目指しています。
野菜を買うときは産地表示を見て、地元のものを選んでください。なんといってもおいしいです。皆さんに喜んで食べてもらうことが、何よりも力になり、励みになります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>