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自治体の皆さまへ

新年 年頭のごあいさつ

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兵庫県豊岡市

■一歩ずつ、着実にまちづくりを推進
豊岡市長 関貫久仁郎

あけましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが2類相当から5類相当になり、コロナ禍前の生活の大部分が戻ってきた年でした。8月の柳まつりは4年ぶりに通常規模で開催されました。9月の出石永楽館歌舞伎も4年ぶりに開催され、連日満席となりました。地域でのお祭りなども、コロナ禍前と同じように開催されたところも多かったとお聞きしました。親戚の方々やご友人たちと一緒に楽しまれたことと思います。「普通の暮らしがこんなにもありがたいものか」と心から感謝しながら過ごした年でした。
また昨年は、市の組織を大きく見直しました。4月にはくらし創造部、こども未来部などを新設しました。7月には市民課を窓口サービス課と国保・年金課に再編し、これに併せて、窓口サービスを便利で分かりやすくするため、本庁舎1階のレイアウトとサービス導線を変更し、番号発券機やセルフレジを導入しました。併せて市の手続きの中でオンライン申請ができるものも多くなりましたが、今後も内容を増やす予定です。また、市立図書館では、電子書籍が利用可能になり子どもたちに喜んでもらっております。現在、この電子書籍は小学校5・6年生と中学生が対象ですが、2024年度中には全ての市民の方々に利用していただける予定です。今年も市民の方々の利便性が向上する取組みを継続して実施したいと思います。
こども医療費については、4歳から小学3年生を新たに対象者に加え、昨年7月診療分から世帯の所得に関係なく無料にいたしました。今年も子育て世帯や支援を必要とされている方々を支える施策を検討していきたいと思います。
昨年中は、物価高騰に苦しまれた方々も多かったと思います。市は、この物価高騰に対応するため、中小企業者省エネ設備等導入支援補助金(第2弾)、省エネ家電買換補助金、農林水産事業者への物価高騰対策支援事業、給食等の食材料費高騰分の支援などの事業を実施しました。市として実施可能な範囲は限られていますが、本年も市民の皆さんの暮らしに注意を払いながら、必要な施策を実施したいと思います。
私は、「市民の誰ひとりとして取り残さない」という方針で、市政推進に努めております。今年もこの方針に基づき、少しでも多くの市民の方々に「このまちに住んでよかった」と実感していただけるように、市民の方々と対話しながら、一歩ずつ、着実にまちづくりを進めます。
最後になりましたが、市民の皆様お一人おひとりが平穏無事で、健やかに過ごされる、よい年でありますことを、心よりお祈り申しあげます。

■豊岡を輝かせるために
豊岡市議会議長 浅田徹

あけましておめでとうございます。
今、豊岡に明るい兆しが見え始めています。それは、豊岡が全国の若者たちに選ばれるまちへと「深化」していることです。例えば、地域おこし協力隊は、39名の隊員たちが各地域の活性化のために活動しています。隊員数は、兵庫県下で突出した1番目、全国でも5番目にランクされ、隊員任期満了後の定住率は95.2%と高い比率になっています。
また、トヨオカカバンアルチザンスクールでは、卒業生90名の内50名が市内企業へ就職しており、豊岡農業スクールにおいても、卒業生25名が市内の各地域で就農しています。
豊岡は県下で一番面積の広いまちです。ただ広いだけではなく、六つの各エリアは豊かな自然や温泉、歴史、文化やカバンなどの特産品など、若者がさまざまなことにチャレンジできる要素が多くあり、将来に希望を抱くことのできる魅力的なまちとして選ばれているのではないかと思います。このことは、豊岡の人口減少の最大の要因となっている、若者の流出への対策や若者回復率を上げるためのヒントになるように思います。
更に、県立芸術文化観光専門職大学も開校から今年で4年目を迎えることとなり、学生数は320名を超えます。地域や事業所での活発な実践活動などの情報も耳に入るようになり、寮を出て市内で暮らす学生たちも増え、まち自体に活気が戻りつつあります。卒業後も豊岡を選び、働き、暮らし続けられるような「若者たちに選ばれるまちづくり」への施策を官民一体となって強力に推進することが必要と強く感じています。
一昨年、山陰海岸ジオパークの世界ジオパークへの再認定のために豊岡を訪れたユネスコ調査団は、県立コウノトリの郷公園に立ち寄り、「コウノトリの野生復帰の取組みは、世界に発信すべきもの」とのコメントを残しています。
市は、昨年4月に「オーガニックビレッジ宣言」を行い、コウノトリ育む農法で栽培した無農薬のお米と、安全・安心な無農薬野菜を学校給食に提供する取組みを進めています。この環境経済の取組みは、「SDGs」にもつながり、2025年の大阪・関西万博へ向けて世界が注目する「コウノトリの野生復帰・環境経済」の取組みを更に推し進め、万博後、インバウンドも含め、国内外に豊岡ファンを増やすことのできる好機と捉えています。
豊岡を輝かせるためには、豊岡の強みを更に推し進めながら、「安全安心なまちづくり」、「行財政改革」や「議会改革」などの課題にもしっかりと取り組む必要があります。
市行政の遂行に、市民の皆様の声が反映されるよう、議会としても、最良で的確な意思決定を行うとともに、たゆみのない歩みを進める決意でおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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