■第22回パリ五輪のエコなええこと
脱炭素を推進するため、身近な環境問題と家庭でできるエコ活動を紹介します。
この夏に開催されたパリ五輪・パラリンピックですが、実はたくさんの環境配慮が行われていたことをご存じでしょうか。
◇二酸化炭素排出量50%削減が目標
今回、大会組織委員会はパリ五輪の目標として、2012年のロンドン大会、2016年のリオ大会と比較して、二酸化炭素排出量を50%削減することを掲げました。
目標達成に向け、会場建設から食事の調達、エネルギーの利用など、大会に関わる全ての活動において対策を打ち出し、二酸化炭素排出量を150万トン未満に抑える目標に設定しました。
選手たちの食事については「フード・ビジョン」という食に関する取組みを策定し、プラスチックの使用を削減することや食品廃棄を制限することなど6つの公約を掲げました。食事は二酸化炭素の排出が少ない野菜を中心とし、食材の80%はフランス産、そのうち25%は会場から250km以内の産地から調達するなど、食品輸送により発生する二酸化炭素の削減にも取り組まれていました。
また、会場へのペットボトルの持込みを禁止し、マイボトルの持参を求めました。会場内には、給水所やソーダファウンテン(清涼飲料水を供給する機械)が設置され、マイボトルまたは再利用可能なカップやガラス瓶で提供されました。
大切なことは、決して快適とは言えないさまざまな環境配慮を選手や観客たちが「ええこと」として受け入れたこと。大会に関わった全ての方々に「エコなええ人たち」という言葉を送りたいです。
NPO法人暮らしのエコをすすめる但馬の会
◇参考
「ローカル食材、植物性食品を中心としたパリ2024のグルメ食」
【HP】https://olympics.com/ioc/news/paris-2024-puts-sustainability-on-the-plate
「競技大会のカーボンフットプリントを50%に」
【HP】https://olympics.com/ja/paris-2024/ourcommitments/the-environment/carbonmethod
問合せ:コウノトリ共生課脱炭素推進室
【電話】21‒9136
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