■「豊劇」を地域に開かれた場として提供し続けたい
◇豊岡劇場3代目支配人 田中亜衣子(たなかあいこ)さん
京丹後市在住。中学時代から豊岡劇場(愛称…豊劇)に足を運ぶ。21年に同劇場にパート従業員として入社。22年2月、8月に前支配人から休館すると告げられ、事業継承のため9月に一般社団法人「コミュニティシネマ」を立ち上げ。翌年3月に営業再開を果たす。
今の豊岡劇場は、前支配人の石橋秀彦さんが14年に再開しました。その際にリノベーションされた豊劇の雰囲気が大好きです。コロナ禍等の影響で、石橋さんから突然休館を告げられた時は思わず「私がやります」と手を挙げました。三度目の復活を目指し、資金集め等が大変でしたが、運営ボランティアの皆さんや全国からの応援があり再開できました。
私の活動の軸は、一日でも長く豊劇の運営を続けること、子どもたちに新しい映画を届け、地元の映画館に親しんでもらうことです。
豊劇のロビーを地域の人に開き、社会福祉協議会の協力のもと、やりたいことを持ち寄る「豊劇IDOBATA会議」を毎月第3土曜日に開催しています。時間があるけど行く場所がないという方等にとって豊劇が社会参加の選択肢の一つの場になればと思います。皆さんがこの会議で生まれるプロジェクトに楽しんで参加し、気付いたらこの場が福祉に貢献をしていたという場所になっていることを望んでいます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>