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とよおか生きもの歳時記 四月

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兵庫県豊岡市

■コウノトリの産卵・孵化
皆さんに豊岡の自然を身近に感じてもらうため、豊岡らしい季節のことばを紹介します。

◆コウノトリの子育てがはじまる季節となりました。
◇コウノトリのつがい
コウノトリは、気の合ったオスとメスがいったんつがい(ペア)になると、毎年同じ相手と同じ巣で子育てを繰り返す、とても夫婦仲の良い鳥です。
2023年の繁殖期には、市内の16ペア(人工巣塔16基で営巣)のうち14ペアが合計37羽のヒナを巣立たせました。巣立ち個体数は1羽から最大4羽で、平均すると1ペア当たり2.6羽でした。

◇子育ての準備
コウノトリの繁殖期は年明けの1月ごろから始まります。いきなり産卵するのではなく、2カ月くらいの準備期間が必要です。夫婦で一緒に行動する時間が増え、前年使った巣の補修作業を共同で行いながら、これから始まる子育てのための気持ちを高めていきます。夫婦そろって巣の上でねぐら入りすることが多くなり、やがて産卵の時期を迎えます。

◇産卵と孵化
早いペアで2月の後半に産卵し、多くのペアは3月に一斉に産卵します。抱卵はオスメス交代で行い、ときどき立ち上がってくちばしで卵を転がす「転卵」という行動を繰り返します。1カ月後、大人の握りこぶし大のヒナが孵ふ化かし、日ごとに大きくなるヒナのために、夫婦は交代でせっせと2カ月間、途切れることなくたくさんの餌を運び続けます。

(写真・文:NPO法人コウノトリ市民研究所 高橋信)

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