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今月のイチオシー豊かな自然を未来へ残そう〜生物多様性と脱炭素〜(1)ー

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兵庫県豊岡市

■6月は「環境月間」
本市は、2024年3月に「豊岡市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を改定しました。
また、23年3月には「豊岡市生物多様性地域戦略」の見直しを行い、「生物多様性」と「脱炭素」を大きな2つの軸として、地球環境に関する課題の解決に向けて取り組んでいます。
自然豊かな豊岡を将来に引き継ぐため、市内で行われている取組みや私たちにできることを紹介します。

◆本市の再生可能エネルギー導入目標と温室効果ガス削減目標
本市では、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを実現するため、2030年度再生可能エネルギー導入目標および温室効果ガス削減目標を設定しました。
目標達成に向け、再生可能エネルギーのうち、太陽光発電と木質バイオマス熱利用を率先的に導入します。

2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを実現!

◆事例1 100年後も雪が残る未来に向けて
◇自然環境の変化に伴う課題に直面
神鍋高原は、四季折々のアクティビティが楽しめるリゾート地です。
特に冬はウインタースポーツを目的に観光客が多く訪れる観光スポットです。
しかし、現在は気候変動による降雪量の減少などの自然環境の変化に伴う課題に直面しています。

◇カーボンニュートラルの実現を目指して ~神鍋高原ゆきみらい100年宣言~
日高神鍋観光協会は、スキー場開山100年に合わせ2023年1月に「神鍋高原ゆきみらい100年宣言」を行い、100年後も雪が残る未来に向けて行動することを宣言しました。
その行動の一つとして、清滝小学校で、児童と保護者が内窓の取付けや断熱材の設置などの断熱改修を行うワークショップを開催。気候変動対策の一つとなる「断熱」について学びました。
24年2月には、宣言を基に具体的な行動を示した「神鍋高原ゆきみらい行動計画」を策定し、40年代には観光に関連するカーボンニュートラルの実現を目指して取り組んでいます。

◇「背伸びをしてでも達成すべき目標を設定することが大事」
日高神鍋観光協会サステナブルツーリズム委員会 飯田勇太郎(いいだゆうたろう)さん

・宣言の活動に関心を持つ人が多数
私たちの活動は、模索しながらもメンバー一同責任感を持ち取組みを進めている最中です。昨年「神鍋高原ゆきみらい100年宣言」を宣言したことで、私たち以外にこの宣言の活動に関心を持つ人が多くいたこと、また、興味を持ってもらえる内容だったことに気付きました。

・野心的に取り組むことを意識
「神鍋高原ゆきみらい行動計画」の策定には、神鍋高原の現状を知る必要があったため、多くの情報を集め、内容をまとめることに時間を費やしました。
また具体的な行動を検討する際には、誰でもすぐにできる身近なアクションだけでなく、背伸びをしてでも達成すべき目標を設定することが大事だと思い、野心的に取り組むことを意識しました。

・観光客に選ばれる地域を目指して
今後は「カーボンニュートラル」「ネイチャーポジティブ」「サステナブルツーリズム」の3本柱を軸として取組みを進めていき、観光客に選ばれる地域を目指していきたいと思います。

カーボンニュートラル…温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること
ネイチャーポジティブ…生物多様性の損失を止め、回復させること
サステナブルツーリズム…観光地の「環境」「文化」「経済」の観点で、持続可能かつ発展性のある観光を目指すこと

◆私たちにできること ~日々の暮らしの中で手軽にできることを紹介します~
(1)マイボトルの利用
地球規模で海洋汚染をもたらしているプラスチックごみ問題の解決に向けて、本市では「2030年までに使い捨てプラスチックごみゼロ」を目指して取り組んでいます。23年3月にはペットボトルを削減するため、ウォータースタンド株式会社と協定を結び、市役所や図書館本館などにウォーターサーバーを設置し、市民にマイボトルの持参を呼びかけています。

(2)身近な自然を知る
豊岡市生物多様性地域戦略では具体的な取組みの一つに、地域の自然を知ることを挙げています。
本市では、自然を知るためのきっかけづくりやサポートとして、豊岡の自然を紹介する市広報紙への連載や、生きもの調査の講師派遣を行っています。

問合せ:コウノトリ共生課
【電話】21-9136

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