■人生を楽しみお互いを支え合うまち
◇新文化会館の整備
「本市の都市機能として文化会館は必要である」という考えのもと、これまで推進してきました。
新文化会館の整備に向けて、さまざまな可能性を比較検討してきましたが、建築物価等の上昇や技術者の不足等、事業を取り巻く厳しい状況は変わりません。新文化会館を新築した場合、短期的な財政負担が大きいこと、数十年先の社会経済の状況が見通せない中で、万一、規模や機能が十分でない施設整備となったときのリスク、子や孫、将来世代への負担となってしまうこと等が懸念されます。
これらを総合的に考慮した結果、現市民会館を長寿命化して機能を向上させる大規模改修を行うことで、文化会館機能を維持していくこととしました。
これまで市民の皆さんと積み重ねてきた議論を可能な限り反映させ、歴史ある建物を再生し活用している他市類似施設の先進事例等を参考に、より良い整備内容となるよう努めていきたいと考えています。
なお、老朽化が進み安全性に課題がある現市民会館は、来年度末をもって一旦休館することとします。
◇楽曲「星のクライマー」の歌詞レリーフの設置
今年は、本市出身の冒険家植村直己(うえむらなおみ)さんが、マッキンリーで消息を絶ってから40年の節目にあたります。この節目に、植村さんの母校豊岡高校OBの方たちが実行委員会を組織し、記念事業を計画されています。
計画の一つに、歌手の松任谷由実(まつとうやゆみ)さんが、植村さんをイメージして作詞した楽曲「星のクライマー」の歌詞レリーフの製作があります。
実行委員会の皆さんからは、松任谷さん自筆の歌詞を刻んだレリーフを、植村直己冒険館に設置したいとの申し出がありました。
植村さんの功績や困難に直面しても諦めずに挑戦し続ける精神、夢を持ち続ける大切さを皆さんに知ってもらう機会とするため、協力したいと考えています。
■市政の運営
◇公共施設予約システムの運用開始
来年2月から公共施設予約システムの運用を開始します。4月1日以降の利用予約で、従来の方法に加え、スマホやパソコン等からも行えるようにします。総合体育館や小中学校、コミュニティセンター等92施設352室で、いつでもどこでも公共施設の空き状況の確認や予約、変更ができ、使用料をオンラインで支払うことも可能となります。
さらに、電子錠を導入する56施設では、予約承認時にメールで届くURL等で施設の開錠や施錠ができ、鍵の受け渡しが不要です。
今後も市民の利便性向上や業務の効率化につながる取組みを進めていきます。
◇コンビニ交付サービスに係る手数料の一部減額
2022年3月からコンビニ交付サービスを開始しました。23年度の利用率は16・8%で、22年度8・5%から2倍近い利用率の増加となっています。
しかしながら、コンビニ交付サービスの利用に必要なマイナンバーカードの市民保有率が23年度末74・9%であったことからみると、利便性が市民の皆さんに十分伝わっていないのではないかと考えています。
「わざわざ行かなくてもいい市役所」「休日夜間でも証明書等が取れる」等、利便性を実感してもらうための環境づくりとして、同サービスで取得可能な証明書等の一部を来年4月1日から28年3月31日までの3年間、手数料を100円減額したいと考えています。
※市ホームページに「市長総括説明」の全文を掲載しています。
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