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自治体の皆さまへ

みんなで支える国民健康保険

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兵庫県赤穂市

国民健康保険(国保)は、加入者が病気やけがをされたとき、安心して医療を受けられるように、収入に応じた保険税を負担し、必要な費用に充てる制度です。
国保制度は、加入者が納める保険税と、県からの支出金などとで運営しています。急速な高齢化の進展、生活習慣病の増加や医療技術の高度化などにより医療費が増加し保険給付費が膨らむ一方で、保険税収入の伸びが期待できないことから、国保財政は厳しい状況にあります。

■本市の国保の状況は
~令和3年度の医療費は、約44億3千万円~
国保加入者が病気やケガで医療機関にかかった費用は、新型コロナウイルス感染症拡大にともなう受診控えの反動などにより、前年度に比べ増加しています。

■一人当たりの医療費と保険税
令和3年度の被保険者一人当たりの医療費(療養費含む)は、47万581円で前年度に比べ29,178円増加しています。また、兵庫県内の市平均42万8,130円に比べ42,451円高くなっています。(図1)赤穂市の被保険者一人当たりの医療費が、県下において高い水準にある要因を特定することは難しいですが、病院などの医療機関が充実しており、病床数が多いことが影響していると考えられます。
一方、保険税は、介護納付金分と合わせて、一人当たり83,948円となっています。(図2)

・国保1人当たり医療費の比較(令和3年度)(図1)

・国保1人当たり医療費と保険税の推移(図2)

■国保加入者の疾病の状況
図3のグラフは、本市の国保加入者が令和4年5月の1か月間に医療機関を受診した疾病分類別の件数です。
このグラフから、消化器系の疾患や、生活習慣病である循環器系の疾患、内分泌、栄養および代謝疾患が多いことが分かります。
生活習慣病は、いつあなたに忍び寄っているか分からず、自覚症状がないまま進行することが大半です。そこで重要となるのが健康診断(健診)です。自覚症状のない初期の段階でも、健診で早期発見できれば、病気の芽をいち早く摘みとることができます。また、病気を予防することは医療費の削減につながり、ひいては保険税の上昇を抑えることにもなります。
・国保加入者の疾病分類別件数の状況(図3)

■医療機関の適正受診にご協力ください
医療機関を受診するときの一人一人の心構えが、医療費の抑制や医療現場における医師・スタッフの負担軽減につながります。皆さまも、ぜひ医療機関の適正受診にご協力をお願いします。医療機関を利用するときは、次の点に注意して上手に受診しましょう。

1 かかりつけ医を持ちましょう
日常的な病気の治療や、健康管理のアドバイスをしてくれるかかりつけ医を持つことは大切です。気になる症状があれば、まずはかかりつけ医を受診するようにしましょう。

2 はしご受診はやめましょう
同じ病気で複数の医療機関にかかる「はしご受診」はやめましょう。医療費を増やすことにつながるだけでなく、度重なる検査や投薬などにより体にも悪影響を与えてしまうおそれがあります。

3 やむを得ない場合を除き時間外受診は控えましょう
休日・夜間診療は割増料金となり、自己負担も大きくなります。受診する際には、平日の診療時間内に受診することができないか、もう一度考えてみましょう。

4 お薬手帳を活用しましょう
薬の飲み合わせによって、副作用が生じる場合があります。受診の際は「お薬手帳」を持参して服用中の薬を医師や薬剤師に伝えましょう。お薬手帳が複数あると、薬の重複をチェックできません。必ず1冊にまとめましょう。

5 薬がたくさん余っていませんか
飲み忘れなどにより薬がたくさん残ったら、かかりつけの薬局や薬剤師に相談しましょう。再び使える薬については、有効活用して薬代を削減できる場合があります。

問合せ:医療介護課国保年金係
【電話】43・6813【FAX】43・6892

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