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北前船と坂越の日本遺産(8)~海運の歴史文化を訪ねて~

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兵庫県赤穂市

■No.7[坂越の船祭]
坂越の大避神社(おおさけじんじゃ)の例祭で、現在は10月の第2日曜日に本宮(ほんみや)が行われます。祭礼は、山麓(さんろく)に鎮座(ちんざ)する神社から坂越湾に浮かぶ生島の御旅所(おたびしょ)までを神輿(みこし)が巡行する神幸式(しんこうしき)で、神輿を中心とした渡御行列(とぎょぎょうれつ)が神社から海岸まで進んだ後、生島の御旅所までの船渡御(ふなとぎょ)となります。
船渡御は、2艘の櫂伝馬(かいでんま)、獅子船(ししぶね)、5艘の頭人船(とうにんぶね)、楽船(がくぶね)、神輿船(みこしぶね)、歌船(うたぶね)からなる船団で、東之浜を出発して湾内を西回りに生島まで巡航します。この船祭は、古文書等の記録から18世紀中頃にはすでに現在とほぼ同じ形態で行われていたことがわかっています。
かつては、塩の廻漕(かいそう)などで隆盛(りゅうせい)を極めた坂越の廻船業者が祭礼を経済的に支えるとともに、廻船の水主(かこ)たちが船団を曳航(えいこう)する櫂伝馬の漕ぎ手を務めるなど、坂越の廻船業の繁栄とともに伝承されてきた祭礼であり、瀬戸内海を代表する典型的な船祭として、平成24(2012)年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

問い合わせ先:教育委員会文化財課
【電話】43・6962【FAX】43・6895

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