赤穂市長
牟礼 正稔
明けましておめでとうございます。皆様には、清々しい新春をお迎えのことと心より、お慶び申し上げます。
8300万年前の「赤穂コールドロン」の中にできたまち、赤穂市は、千種川の恵みを受け発展し、豊かな自然があり、赤穂義士や塩・北前船の2つの日本遺産など数多くの観光資源を有しています。また、昨年末にユネスコ無形文化遺産登録となった「伝統的酒造り」の酒蔵もあります。
これらのポテンシャルを活かして地域の活性化を図るため令和3年10月に設立した「あこう魅力発信基地」は、観光振興だけではなく、移住定住にも取り組んでいますが、昨年9月に観光庁の登録DMOに登録され、本格的に自ら稼ぐ観光地域づくり法人(DMO)となりました。本市も連携してまいります。
令和4年7月、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指して「ゼロカーボンシティ宣言」を行いましたが、昨年6月、赤穂下水管理センターでは消化ガス発電事業を開始しました。また、CO2排出量の大半を占める産業分野における脱炭素化を推進するため、4月から、脱炭素に資する設備投資に対する奨励金制度を設け、事業者の脱炭素化に向けた取組を後押ししていきます。
令和5年度より整備を進めてきた新学校給食センターは、9月より、子どもたちに安全で安心な給食を提供することとなります。
今後も、学校給食費の無償化をはじめ、病児病後児保育、産後ケア事業の拡充、不妊治療の支援など、さらなる子育て支援や少子化対策の充実に取り組んでいきます。
姫路市と共催しているル・ポン国際音楽祭は、赤穂義士祭と並んで本市の知名度アップに貢献しています。今年は4日間、本市での開催となります。昨年は、子どもたちに初めてゲネプロの様子を鑑賞してもらい、音楽祭の魅力を肌で感じ取っていただきましたが、今年はさらに充実したものにしたいと考えております。
阪神淡路大震災から30年となります。昨年8月には、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発令されました。自然災害は全国各地で激甚化、頻発化しており、引き続き防災・減災対策に取り組み、市民の皆様の安全安心の確保に努めてまいります。
赤穂市も、人口減少や少子高齢化など様々な課題に直面しておりますが、市民の皆様と心を合わせ、総合計画に掲げる「自然と歴史に育まれ笑顔と希望あふれる活力のあるまち」づくりを進めてまいりますので、引き続きのご支援、ご協力を賜わりますようよろしくお願いいたします。
結びに、皆様の今後益々のご健勝とご多幸、そして、ご活躍を心から祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。
※「牟礼」の「礼」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■2024年赤穂市の主な出来事
◇1月
・赤穂市老人クラブ連合会創立60周年大会開催
◇2月
・YBSホールディングス硬式野球部と「連携・支援協力に関する協定」締結
◇3月
・市立さくら園「ひょうご農福連携コンテスト」グランプリ受賞
・赤穂市民病院公立病院経営強化プラン策定
・赤穂市地域公共交通計画策定
◇4月
・市内バス路線再編
・新たに2施設のネーミングライツ
市立図書館「日本海水赤穂ライブラリー」
市立野外活動センター「トラストホープ赤穂御崎アウトドアセンター」
・第3次赤穂市男女共同参画プラン策定
◇5月
・近畿大学工学部と「理科教育において教育連携に関する覚書」締結
・下水管理センターの消火ガス発電事業開始
◇6月
・西播磨地区消防操法大会赤穂市消防団第6分団優勝
◇9月
・あこう魅力発信基地が観光庁の登録DMO登録
◇10月
・ル・ポン国際音楽祭2024赤穂・姫路開催
・上下水道事業在り方検討委員会答申提出
・住友生命保険相互会社と「健康増進に関する連携協定」締結
・関西電力株式会社と「カーボンニュートラルの推進に関する連携協定」締結
◇11月
・第8回東京あこうのつどい開催
・赤穂市民健康マラソン大会開催
・第4回赤穂市伝統文化祭開催
◇12月
・大相撲播州赤穂場所開催(24年ぶり)
・第121回赤穂義士祭開催
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