■皆さんの健康に身近なお薬についてのミニ知識
ー第8回目「造影剤と糖尿病薬」についてー
ビグアナイド系の糖尿病薬を服用していると、体の中や血管の状態を調べるためのCT検査や血管造影検査でヨード造影剤を使用する場合に、下痢や嘔吐のほか倦怠感や筋肉痛などの副作用を起こすことがあります。悪化すると低血圧、昏睡状態となる可能性もあるため、検査の48時間前から薬の服用を中止する必要があります。
確実に服用を中止するためには、ご自身が服用している全ての薬について、検査を受ける病院に伝える必要があります。
検査を受けることが決まったあとに、糖尿病薬の変更や新しい薬の処方がある場合には、処方する医師もしくはかかりつけ薬局の薬剤師に造影剤を使った検査を受けることを伝えてください。
服用されている薬が、ビグアナイド系の糖尿病薬かどうかが分からない場合は、処方された医療機関やかかりつけ薬局にお問い合わせください。
※具体的なビグアナイド系の糖尿病薬の例
メトグルコ錠、メトホルミン塩酸塩錠、イニシンク配合錠、エクメット配合錠 など
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