11月13日、氷ノ山で初冠雪が観測され、麓のハチ高原では20センチ以上雪が積もりました。一週間前の夏日に近い気温から厳寒の冬へと、夏から冬へと一気に、まるで回り舞台のような急激な変化に身も心も追いつくことができません。錦秋、行く秋、小春日和など、多様で繊細な季節の変化を楽しむ文化を忘れてしまいそうです。また、カメムシの多さが気になります。俗説では「カメムシが多い年は大雪になる」とされていますが、果たして今年はいかなる結果となることでしょうか。暖冬傾向は否めないと考えていますが、局地的集中豪雨のような現象が降雪でも発生することが考えられます。
この1月、市の山間部で水分を多く含んだ重い雪が短時間で多量に降り、道路周辺の倒木で道路や電線が寸断され、集落が数日間にわたり孤立しました。幸い、地域の皆さまの冷静で沈着、適切な避難行動で人身事故等も無く生活等の安全は確保されましたが、今後、同じ状況が繰り返されないとも限りません。
温暖化等による台風等自然災害の頻発化、巨大化等が顕著になってきています。これらの異常な自然現象は、人社会の傲慢さに対する自然界の悲鳴、あるいは警告であると重く受け止める必要があります。自然との共生、良好な関係づくりに向け社会・生活のあり様を深く考え、併せて、災害に対する事前の備えを十分に行うことが必要です。温暖化、気候変動について、共に考えましょう。
市長 広瀬 栄
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