秋は、季節の移り変わりと収穫を祝う伝統的なお祭りが各地で開催されるため、私にとってお祝いの時期と感じています。パンデミックによって数年間中断されていた伝統文化行事が完全に戻り、多くの人たちがわくわくしながら地元のお祭りに懸命に取り組んでいる姿がとても印象的でした。
日本の秋の行事の多くは、公的な場でコミュニティー全体で楽しむのが一般的ですが、カナダでは最も重要な秋季行事であるサンクスギビング・デー(感謝祭)は、「家族水入らず」で過ごすことが多いです。
カナダの感謝祭は、アメリカの感謝祭より1ヵ月半前で、10月の第2月曜日に行われます。感謝祭は、主に家族や親戚と集まり、秋の始まりを祝い、紅葉の美しさと季節の旬の食材をふんだんに使った七面鳥(ターキー)のディナーを楽しんで祝う暖かい伝統です。アメリカとは違い、カナダの祝日は控えめで、大規模なパレードや大宴会で祝われることはありません。一方、10月初旬はまだ暖かいので、多くのカナダ人は紅葉を満喫するためにトレッキングや山や湖の近くのコテージで休暇を過ごします。
歴史資料によると、最初の感謝祭のディナーは、カナダに入植した初期のイギリス人たちが、大陸に進出する際、彼らの安全を守ってくれた神様に感謝するためのお祝いでした。実はこれは、アメリカの初めての感謝祭が祝われた約50年前の西暦1578年に行われたとされています。
面白いことに、ターキーが養父市で作れないため、日本人のクリスマスをイメージするよりもサンクスギビングに近いと思ったフライドチキンを買い、感謝祭の気分を家でゆっくり味わうことにしました。
来年の感謝祭は、在住外国人と日本人友達とお祝いしようと思います。
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