養父市国際交流員 ロメロ・セサルの養父市にメロメロ

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誰もが一度は行く病院ですが、まさか養父市の病院にお世話になるとは想像もしていませんでした。膝の怪我による手術のため、2週間近く八鹿病院に入院しました。これまで同じような状況に陥ったことがなかったため、手術前の数週間は、悩みで頭がいっぱいでした。しかし、入院中にお世話になった先生方や看護師の皆さんは、とても親切で、思いやりがあり、献身的で、いつも私の気持ちに寄り添ってくれました。そんな病院の皆さんの対応は、私の心身の支えであり、励ましになりました。無事に退院することができ、私を丁寧に見守ってくれた先生方や看護師の皆さんには心から感謝しています。
今回の入院を経て考えさせられたのは、母国カナダの国民健康保険制度についてでした。メディケアと呼ばれ、自己負担がないカナダの国民皆保険制度は、国民の誇りです。しかし、医療費無料である一方、手術はおろか、医療機関へのアクセスの悪さと待ち時間の長さは最大の問題点といえます。さまざまな緊急事態に対応できる立派な設備を備えた八鹿病院は、養父市と同じ規模のカナダやコロンビアの街にある病院とは比べものにならないほど優れた病院だと思いました。また、日本での入院期間は欧米と比べとても長いですが、そのおかげで自分も治療に専念することができました。養父市で治療を受けられたことは、不幸中の幸いだったと感じています。
これから少しずつ良くなっていき、またスポーツや養父市のアウトドアを楽しめる日が来ることを心待ちにしています。